FC2ブログ

言葉の重み

カウンセリングの基本は、「傾聴」といって相談者さんの話を共感的理解をもって「聴く」ことではありますが、当然、こちらから発言することもあります。

そして、僕のカウンセラーとしての発言は、時として、僕自身が思うより、はるかに重く相談者さんに伝わることがあります。
前回のカウンセリングで、僕が何気なくした発言を、相談者さんが、意外とキッチリ覚えていて、驚いたことがあるのです。

國分康孝先生というカウンセリングの権威がいらっしゃるのですが(残念ながら昨年亡くなりました。カウンセリング界にとって大きな損失だと思います)、その先生の「カウンセリングの技法」という本に以下のような一節があります。


「たとえば、こんな随筆を読んだことがある。ある人が結核になった。当時は手術も薬も開発途上であったので、医師は手術しても助かる見込みは半分だと言った。その患者は迷ったあげく、学生時代の友人(医者)に相談に行った。友人は「手術しろ」とすすめた。そのおかげで今日まで私は生きている、とその人はいう。ところで友人(医者)があとで言うのに、「俺は手術を受けろとすすめたが、万一手術が失敗してお前が死んだ場合、俺はお前の妻子の生活の面倒を見てやるつもりだった」と。


國分先生は、このような話を記して、カウンセラーの発言の重さについて述べておられるのです。
カウンセラーは、医師ではありませんが、その発言は、相談者にとっては、医師の発言と同様、重いものです。

従って、カウンセラーの発言は、重い責任を伴うので、よくよく気をつけなければならないのです。

「自分の言葉に責任を持つ」

これもカウンセラーの職業倫理かもしれません。

僕も、肝に命じておきたいと思います。






コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

「こころケア」カウンセラー平山靖高

Author:「こころケア」カウンセラー平山靖高
神奈川県川崎市中原区でカウンセラーをやってる平山靖高といいます。
1960年代の生れで、1980年代に早稲田大学を卒業後、富士通に就職。2014年に富士通を退職し、2年間バイトをしながら、カンセリングや心理学を学び、2016年7月にカウンセリングルーム「こころケア」を開業し、現在に至る。
離婚経験があり、現在は独身。ちなみに子供はいません。
詳しい自己紹介をブログ本文に載せているので、是非ご参照下さい。


ビール,音楽(最近のお気に入りは米津玄師のLemon),韓国旅行が好きです。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター(PV)
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

タグ

カウンセリング アダルトチルドレン 防衛機制 パーソナリティ障害 自己紹介 PayPay 富士通 愛着障害 カウンセリング技法 コミュニケーションスキル 開業 自己開示の返報性 返報性 多重人格 解離性同一性障害 好意の返報性 自尊心 完璧主義 職業倫理 早稲田大学高等学院 アディクション 嗜癖 適応障害 強迫神経症 ドア・イン・ザ・フェイス タイガーウッズ カウンセラー ADHD フット・イン・ザ・ドア 発達障害 大学時代 カウンセリング料設定 来談者中心療法 退職 離婚 早稲田 結婚 認知行動療法 統合失調症 カサンドラ症候群 GW JetSki 新婚生活 高校時代 依存症 ゴールデンウィーク 笑顔 上手なNOの言い方 完璧主義の治し方 ペット 年金 分離 投影 投射 カタルシス 子猫 里親募集 歯磨き 消費税 増税 不眠恐怖症 不眠症 自己肯定感 忖度 DV 同一化 Mami 韓国 ノンバーバルコミュニケーション 守秘義務 リストカット 摂食障害 アサーション 対話分析 バーバルコミュニケーション 逃避 性的暴力 補償 昇華 知性化 合理化 平成 令和 うつ 

「こころケア」公式SNS
「こころケア」アンケート
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR