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僕がインテーク面接をやらない理由

僕のルームでは「インテーク面接」は行っていません。

「インテーク面接」というのは、初回面接のことで、相談者の個人情報(名前、住所、生年月日、緊急連絡先など)、職歴、家族構成、相談内容、子どもの頃の状況、病院への通院歴、家族の病歴、来室可能な曜日・時間帯、カウンセラーへの要望事項などを聞き取ります。

これだけの情報をお聞きするわけですから、普通は初回はこれだけで終わってしまいます。

このインテーク面接が重要なのは、僕もわかっています。

例えば、家族構成に、パートナーがいるとは書いてないのに、子どもがいると書いてあったとしましょう。

それは、少し不自然ですから、そんな時には、僕は次のように質問します。

「少し、立ち入ったことをお聞きしてもよろしいでしょうか?」

といって、顧客が了承してくれた場合には、

「お子様がいらっしゃるようですが、ご主人はいらっしゃらないのですか?」

そんな感じで尋ねます。

すると、

「離婚しました」とか「死別しました」とか「正式な結婚はしていないのです」とかいう答えが返ってきます。

これだけでも、重要な情報のヒントとなります。

つまり、死別しているのであれば、経済的に苦しい状況におかれてしまっている可能性は高くなります。
正式な婚姻関係にないのであれば、法律的に、不安定な状況で、いろいろ苦労している可能性が高いです。
離婚の場合には、その理由を尋ねれば、相手の「浮気」「DV」「ギャンブルやお酒などの依存症」などの事実が出てくる可能性が高いです。
更にいうと、「浮気」の場合には、夫は「性依存」だったりすることもあります。
(これは、実際に、あった話です)

いずれも、その方を理解するために、重要な情報です。

このように、インテーク面接だけでも、非常に重要な情報が得られる可能性があり、、その後のカウンセリングに役立つものなので、普通は必ず行うのです。

その重要性は、もちろん、僕にもよくわかっています。

それでも、僕がそれをやらないのには、もちろん、それなりの理由があります。

考えてもみて下さい。

あなたが相談者だったとします。

どんな気持ちでカウンセリングの予約を取ったのでしょうか?

電車で1時間も2時間もかけて話をしにきて、その上、カウンセリング料まで払う覚悟でやってきているのです。

よほど精神的に、苦しいからではないでしょうか?

そんな思いでやってきた人に、

「住所は?」「生年月日は?」「職歴は?」「学歴は?」・・・・・

そんな感じで、

「まるで、何かの取り調べであるかのような」

質問を延々と続けられてしまったら、いったい、あなたは、どんな気持ちになってしまうでしょうか?

うんざりしてしまうのではないでしょうか?

それに、初回は、まだ僕が本当に信用できる人間かどうか、わからない状態だと思います。

その僕に、そんな個人情報を丸裸になるまで、開示したいと思うでしょうか?

僕が、顧客の立場だったら、

「なんか嫌だな」

って感じると思います。

だから、僕はインテーク面接はやらないのです。
必要最低限の情報は提示してもらっていますが、あまり細かいことはお聞きしていません。

例えば、うちでは、「年齢」はお聞きしていますが、「生年月日」は確認していません。
正確に年齢を確認する必要があるのであれば、生年月日が必要かもしれませんが、僕のところは、運転免許の更新場ではないので、そこまで細かい情報は必要ないと思っています。

人は、一般に、20代、30代、40代・・・・とだんだんと社会(家庭や会社など)で果たすべき役割や、期待される役割なんかも変わってきますから、その方が、今、どんなライフステージにあるのかを確認することは、非常に重要です。

だから、「年齢」は必ずお聞きしていますが、例えば、「40才か「41才」とか、わずか1才の差で、こちらの対応とか考慮すべきことが変わるわけではありませんから、「生年月日」はお聞きしていません。
わずか1才の差が、カウンセリングに何か影響を与えるかというと、そういうことは、ほとんどないからです。

それがあるとすれば、たとえば、「成人か未成人」かとか「年金受給年齢か否か」「あと1年で定年退職を迎える」とか、そういうレアケースだと思います。

無論、インテーク面接をやらない以上は、大切なことの見落としがないよう、細心の注意が必要ですが、幸いにして、今まで、

「最初に○○を確認しておくべきだった。失敗してしまった」

という経験はありません。

それよりは、僕は、皆さんとの信頼関係を作ることが、よほど大事だと思っています。

例えば、「職歴」が必要だと感じたのなら、信頼関係いて、

「この人なら、話しても大丈夫だ」

と感じて頂くことが先なんだと思って、日々活動しています。


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プロフィール

「こころケア」カウンセラー平山靖高

Author:「こころケア」カウンセラー平山靖高
神奈川県川崎市中原区でカウンセラーをやってる平山靖高といいます。
1960年代の生れで、1980年代に早稲田大学を卒業後、富士通に就職。2014年に富士通を退職し、2年間バイトをしながら、カンセリングや心理学を学び、2016年7月にカウンセリングルーム「こころケア」を開業し、現在に至る。
離婚経験があり、現在は独身。ちなみに子供はいません。
詳しい自己紹介をブログ本文に載せているので、是非ご参照下さい。


ビール,音楽(最近のお気に入りは米津玄師のLemon),韓国旅行が好きです。

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