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うつとカウンセリング

「うつ」という心の病を聞いたことがない方は少ないのでは?と思います。

皆様方のイメージ通り、うつになると、ひどく心が落ち込み、沈み込んでしまいます。「不安感」を訴える方もいらっしゃいます。

「希死念慮」と言いますが、あまりにも精神的に苦しいため、自殺願望を持つに至る方もいらっしゃいます。

本人は、仕事なり勉強なりを「やらなければ!」と思っていますが、その一方で、やる気が起きず、体も心も自分の思うように動かないため、気持ちばかりが焦っていることが少なくありません。

特に成人の方の場合は、「このままでは、経済的に破綻する」と考え、病気そのものとは別の悩み・心配を抱えている場合も多いです。


身体的には、不眠、食欲不振、体重の減少、頭痛、胃の不快感、腰痛などがよく見られるようです。

また、「朝、起きられない」という症状が出ることもあり、会社員などの場合、社会生活に支障をきたすこともあります。

その原因は、明確にはなっていませんが、ストレスが関わっていることが多いようです。

ただ、心の病の中では、予後は良い部類に入るようです。
いったん、うつになれば、月単位、年単位の治療が必要となりますが、その多くは、社会復帰できるようです。


うつでは、不眠を伴うことが多いため、生活のリズムが乱れがちです。
このことに関し、医師により指導方法が異なることがあります。

生活のリズムを重視する医師においては、早寝早起きを推奨し、朝もきちんと起きるように指導されるようです。

一方で、そうした生活指導は行わず、自然に任せるという方法をとる医師もいらっしゃいます。
「不眠」とは言いますが、その多くは、「24時間眠れない」のではなく、夜は眠れなくても、昼間には眠気が自然に訪れることも多いのです。
なので、自然に任せる医師は、「眠くないのに、無理に薬を使い、夜に寝る必要はない。昼間、眠気が訪れた時に寝れば良い。」と考えています。

実際、うつにおける不眠はやっかいで、強力な眠剤を使っても、足元がふらついたりするだけで、眠れないということは、よくあるようです。

その一方で、「昼間は自然に眠気が訪れるのだから、薬に頼らなくてもよい」と考える医師もいらっしゃるのです。
「生活のリズを整えたからうつが治った」と考える医師と、「うつが治ったから、生活のリズムも元に戻った」と考える医師がいらっしゃるのです。
どちらがよいのか、医師でない僕は、それを断じる立場にはありません。
ただ、大事なのは、医師の治療を受ける以上、その医師の方針に従うことだと思います。

その上で、病気が一向によくならない、治療方針に納得がいかないなどとという場合には,違う医師の治療を受けてみるのもひとつの手段なのだろうと思います。


さて、うつの方に「頑張って!」と励ましてはいけないということは、多くの方がご存知かと思いますが、その理由はおわかりでしょうか?

そもそも、うつの方は、人一倍頑張り屋さんで、頑張って、頑張って、頑張り過ぎた結果、心と体のエネルギーを使い果たし、うつになってしまったと考えられます。

そんなうつの方に、「頑張って!」と声をかければ、人一倍頑張り屋さんなのですから、残り少ないエネルギーを振り絞って、頑張ろうとしてしまい、よけい病気を悪化させてしまうことがあるので、「頑張って!」と励ましてはいけないと言われています。
そんなうつの方とのカウンセリングですが、まずはご本人のお話をよくお聴きするようにしています。
うつの原因は、ハードワークだけではなく、職場の人間関係や家庭環境も影響している場合もあります。
そうした事情を僕がよく理解することから始めます。

そして、まずは治療が第一だと理解してもらえるよう説明します。
うつの方は、責任感が強い頑張り屋さんが多いので、「仕事上、自分の抜けた穴を仲間が犠牲になり、埋めている。同僚に迷惑をかけてしまい、申し訳ない」などと考えているケースも多いのです。

そういう方は、職場復帰に焦りを感じているケースが多いものです。しかし、治癒しないまま職場復帰すれば、ご本人が再度辛いめにあうのはもちろんのこと、病気の再発も可能性が高まります。

ですから、そうした気持ちに寄り添いながらも、まずは心と体の健康を取り戻すことが第一だということをわかってもらい、仕事の穴を埋めてくれた同僚への「恩返し」は、健康を取り戻せばいくらでも可能だということを理解してもらえるようにします。

また、うつに伴い、経済的な不安や雇用に関する不安を抱えていたりすることもあるので、その気持ちに寄り添うとともに、具体的な方策を僕が知っている場合には、それもお伝えするようにしています。

最後に、うつの治療には軽い運動が不可欠と考えられていることを書き添えておきます。
医師によっては、抗うつ薬は必要なく、軽い運動をすれば良いとする医師も存在するそうです。
もし、あなたがうつであるならば、主治医に、運動について相談してみてください。
一般的には、30分~60分の散歩、水泳などが良いようですので、主治医と相談の上、生活に取り入れると良いと思います。


-次回に続く-

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プロフィール

「こころケア」カウンセラー平山靖高

Author:「こころケア」カウンセラー平山靖高
神奈川県川崎市中原区でカウンセラーをやってる平山靖高といいます。
1960年代の生れで、1980年代に早稲田大学を卒業後、富士通に就職。2014年に富士通を退職し、2年間バイトをしながら、カンセリングや心理学を学び、2016年7月にカウンセリングルーム「こころケア」を開業し、現在に至る。
離婚経験があり、現在は独身。ちなみに子供はいません。
詳しい自己紹介をブログ本文に載せているので、是非ご参照下さい。


ビール,音楽(最近のお気に入りは米津玄師のLemon),韓国旅行が好きです。

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