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うつの認知療法についてまとめました

うつの認知療法についてまとめました。
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■前半




■後半



「ダイエット依存症」について

ダイエット依存症

今、水島広子さんという精神科の医師の書いた「ダイエット依存症」という本を読んでいます。

「ダイエット依存症」というのは、この医師がつけた「通称」のようなもので、正式な病名ではありません。

この著書の中で、著者は「生活(健康上の理由)のためにダイエットしているのではなく、ダイエットが生活の中心になってしまっている姿は、まるでアルコール依存の人が飲酒が生活の中心になってしまっているのと同じだということで、「ダイエット依存症」という言葉を使っています。
(つまり、著者が作った言葉です)

ちなみに、著者の水島広子という方は、慶応の医学部を卒業した精神科医(女性)です。
著書は多数あり、「対人関係療法」を専門にしておられるようです。

僕も、かねてから、

「なぜ女性は、こんなにも、やせているかどうかを気にするのだろう?」

という疑問は持っていました。

この本は、そんな僕の疑問にキッチリ答えてくれました。

よく、おっさん連中(ほとんどは僕と同じ昭和世代)は、

「男は、少し、ぽっちゃりしている女性の方が好きなんだよ」

などど言いますが、この指摘は、全くの的外れの言葉です。
その上、今の世の中の常識からすると、セクハラすれすれの発言だと僕は思います。

女性たちは、おっさん連中に好かれたくて「やせたい」と思っているわけではありません。

そんなものは眼中にないといって良いんだと思います。

もちろん、いくつかある要素の中は、

「(結果的に)異性にもてるようになりたい」

というものもあると思いますが、それは、もうちょっと正確に表現するのなら、

「(異性にも認められ、自分も自信を持って接することができるような)やせた女性になりたい」

「やせて、流行のファッションを着こなせるようになって、結果的に、自信を持って男性に接することができるようになりたい」

とかいう感じなんじゃないかなって思います。


ある調査によると、女子大生の80%が「今よりやせたい」と考えていたのだそうです。

対象が女子大生ですから、「中年太り」なんかは無縁だと思われますが、それでも、やせたいと思っている人が約80%いるということです。

それは、少なくとも彼女たちの親たちの世代から、

「やせていることは美しいことだ」
「中年太りは老化の現れだ」

ということが共通の価値観になっていて、それを幼い頃から刷り込まれているため、

「やせている」=「美しい・若々しい」

という価値観が備わっていると考えられているようです。


この本には、上記のように、

「なぜ、女性はやせたいと思い、ダイエットする人がいるのか?」

ということを、女医ならではの女性目線で解説してくれていますから、的確でわかりやすく、また説得力もあり、とて参考になります。

ちなみにこの本で使われている「ダイエット依存症」という言葉は、

「正常」と「摂食障害」の中間に位置する方々のことを指します。

どんな方たちのことかというと、

ダイエットに対して、

「何がなんでもやらねばならぬ。1gたりとも体重が増えることは許されない」

と感じて、例えば、

「どんなに仕事で遅くなり疲れていても、体重を落とすためなら、夜中でもジョギングに出かける。そうしなければいてもたってもいられない」

という感じの方たちのことです。

少し話が変わりますが・・・・

ダイエットというのは、やればやるほど、体重を落とすのが難しくなっていくものです。

僕は、高校時代、野球をやっていたので、毎日、かなりの運動をしていました。
学校がある時期は1日3~4時間、夏休みともなれば1日6時間くらいの練習をやっていました。

それが、どんなにハードだったかというと、僕が卒業して何年か後に、あまりにもハードな練習で、亡くなる方が出たという事実をお伝えすればわかって頂けるでしょうか?

その頃は、1日5食くらい食べていました。
朝食、10時頃早弁、昼食、練習後買い食い、帰宅後夕食という感じでした。

それだけ食べても、ものすごい運動量だったので、体重が増えるということはありませんでした。

そして、高校3年生の秋を迎えました。

野球部というのは、3年生の夏の大会が終了すると、3年生は「引退」ということになります。

毎日、あれだけハードに練習していた僕も、何もしないで帰る日々となりました。

食べる量も減りました。
1日3~4食になりました。

ところが、食べる量が減ったのに、僕の体重は、どんどん重くなっていきました。
だいたい3ヶ月くらいで10キロも太ったのです。

これは、どういうことかというと、それ以前は、毎日「常識外の運動量」だったため、慢性的にカロリーが不足気味であり、

「入ってきたカロリーは逃さない」

という体質に一時的になったんだと思います。

だから、引退して練習をしなくなったとたん、食事量が減ったのに、体重が増えたんだと思います。

ただ、このような「人為的」な体質の変化は、ある程度、時間が経つと、元に戻ります。

僕の場合、引退後1年もしたら、体重はもとに戻りました。
つまり、何もしていないのに10キロ痩せて元に戻りました。
もちろん、ダイエットなどしていません。


こんなに長々と書いてきて、何が言いたいかというと、

「ダイエットというのはある意味、『無限地獄』ですよ」

ということです。

人には、その人の「その人固有の本来の体重」というものがあり、それを人為的に変えることはできないということです。

激しい運動や減量により、一時的に体重をコントロールすることは可能です。
でも、それは、ちょっと気を緩めると、元に戻ってしまう、というより、元より「太りやすい体質」に変わってしまいます。

従って、どうなるかというと、

「減量」⇒「太る」⇒「元に戻る」

というルーチンを繰り返すことになります。
そして、がんばればがんばるほど、太りやすい体質に変わっていくのは皮肉としか言いようがないですね。

「うつの認知療法」を開始します

「うつの認知療法」とは、うつの方に特有の「ゆがんだ認知(物の見方・考え方)」を正していくことで、うつの状態を改善していこうとするもので、ケースによっては、投薬治療より効果があることがあると言われています。

【目次】
1.認知療法とは
2.うつの方に多い歪んだ認知(考え方)
3.うつを改善する実践メニュー
3-1.三列記録法
3-2.自己批判の二列記録法(批判と弁護)
4.やる気のなさを克服する
5.「ものぐさ」からの脱出法
5-1.「ものぐさの考えを変える記録表」
5-2.「だけど反論表」
6.失敗した時の心構え
7.自己批判や自責の念から逃れる方法
8.ゆがんだ考えの裏にある「隠れた強い欲求」
9.認められたいという気持ちが強すぎるとうつになる
10.愛情依存症について


■必要となる期間
個人差が大きいと思いますが、週に1回~2週に1回来て頂いたとして、1~2ヶ月を想定しています。
これは、「うつが1~2ヶ月で治る」という意味ではなく、「当方が上記をお伝えし、ひととおり体験して頂くのに必要な期間が1~2ヶ月である」という意味です。
従って、当方がお伝えしたことを、その後ご自身で継続して実践して頂くことにより、効果が上がるものだとお考え下さい。

本件に関し、何かご不明なことがありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

心の病とは

これから僕が書こうとしていることは、何も根拠のない、僕独自の考えです。
どこかに書いてあったとか誰かに教わったとか、そんなものではありません。
ですから、そのようにご理解の上、読んで頂けましたら幸いです。

人は、仕事などで、過重な負担がかかった時、時として、心の病に倒れてしまうことがあります。

それは、うつであったり、不安障害であったり、何かへの依存症だったりします。

僕には、それが、人が持っている「自動ブレーキが働いた結果なんじゃないか」というふうに思えてならないのです。

そのまま、無茶な働き方を続けていたら、死んでしまうから、そんなことにならないように、自動的にブレーキが働くんじゃないかなと。

もし、世の中に「うつ」という病気がなかったら、会社が命ずるままに働き続け、その結果、亡くなってしまう方が大勢出るんじゃないかな?と思うのです。

「うつ」というブレーキが働いたおかげで、仕事ができなくなり、結果として、その人の命は守られた。

そんなふうに感じられてなりません。

たまに、仕事が大好きで、仕事に熱中し、睡眠時間を削ってまで、仕事に打ち込む方がいらっしゃいます。

僕の知っている範囲で、そんな方の代表例が、フジテレビの「笠井 信輔」アナです。
彼は、彼の仕事が大好きで「寝る間も惜しんで」働き続けていたと聞いています。

僕も、今の自分の仕事が大好きなので、笠井アナの気持ちは、ものすごくよくわかります。
きっと、ものすごく充実していたんじゃないかなって思います。

でも、睡眠時間まで削って何十年も働き続けた代償は大きかった。

彼は、悪性リンパ腫というがんを患う結果となりました。

僕のひとりよがりの考えでは、彼は、働き過ぎだったのに、普通の人と違い、うつなどの「心の自動ブレーキ」が働かなかったので、結果として「人としての限界」を飛び越えてしまい、「がん」という命の危険のある病魔に犯される結果となった。

僕には、そんなふうに見えるのです。


何年か前、僕の仲間の一人が心の病を患いました。
その人も、仕事にとても熱心で、人一倍「世のため、人のため」とばかりに、何年も過重労働を続けていました。
しかし、結果的には、彼は心の病を患い、働くことができなくなってしまいました。

でも、それは、僕流の理解では、「彼があのまま進んでいれば、いずれ取り返しのつかない「大きな代償」を払うことになったはずだ」ということになりますから、「自動ブレーキ」が働いた結果、働けなくなったのは不幸なのではなく、むしろ「幸運」だったのでは?ということになります。

それでも彼は、「雇用保険が出るのは○月までだから、それまでに治す」とか、そんな主旨のことを言っていたので、僕は、

「(お前の)心と体の【声】をしっかり聴いてほしい。人の体と心は、人間の「浅知恵」が作った「期限」なんてものを守るはずもない。むしろ、そんな考えに支配されているうちは、治る時期が、どんどん、延びていってしまうと思うよ」と言い続けていました。

僕のこの考え方は、正しいという根拠もないものですが、皆さんに、訴えたいことがひとつだけ、あるんです。

たまに、心の病になってしまった人に向かって、

「いつまでに治るんだ?」
とか
「いつ復帰するんだ?」

とかいう言葉を投げつける人がいます。

それは、僕に言わせれば、パワハラに近い非常識な行為です。

「○月までに復帰しなければならぬ」

という発想そのもの、つまり「~ねばならぬ」という強迫的な発想そのものが病気の原因となるものだからです。

もし、あなたのまわりに、心の病にふせっている方がいらっしゃるようでしたら、少しでも、この僕の話をご理解頂けたら、僕は嬉しいです。

じゃあ、笠井アナと同じように、仕事が好きだといっているお前はどうなんだ?って言われてしまいそうですね。

でも、僕が、彼のように働き過ぎる心配はありません。

その理由は、僕が、仕事と同じくらい、「ビールを3杯飲むこと」が大好きだからです(笑)




不眠恐怖症

皆さんは「不眠恐怖症」という状態をご存知でしょうか?

「不眠」を恐れるがあまり逆に不眠になってしまうという皮肉な状態のことを指しますが、正式な病名かどうかは、僕は知りません。

世の中には、「体によい」と聞くと半ば強迫的にそれを実行しようとする人たちが存在します。

「生活のリズムを保つため絶対に早く寝なければいけない」
「朝早く起きるために絶対に早く寝なければならない」
「遅刻は絶対にしてはいけない」

そんな感じで、自分をガチガチに管理しようとしてしまいます。

しかし、そんな人間味のない管理主義は、元来自然由来である「心」と「体」にはなじまないものです。

「心」と「体」は人に例えるなら、「子供」であって、「~したい」「~が好き」「~はイヤ」という感じで、単純明快です。

でも、人には「理性」があり、これは人に例えるなら「親」に相当します。

理性、つまり親は、

「朝、早く起きなさい」
「ご飯は1日3回、キチンと食べなさい」
「夜は早く寝なさい」

こんな感じです。

人は社会性のある動物ですから、普段は、親、つまり「理性」の命令に「心」と「体」は、しぶしぶ従っていますが、あまりにも「理性」の要求がシビアだと、たまにコントロールできなくなってしまうことがあります。

子どもだって、時には親のいうことをきかなかったり、反抗したりしますよね。
それと同じです。

つまり、一人の人間の中で、親役である「理性」のいうことをこどもである「体」と「心」がきかなくなってしまうことがあるのです。

少し具体的に言うと、人の脳は不思議にできていて、「強迫的管理主義」で「早く寝なければ」と思えば思うほど、逆に緊張して目は冴えてしまうといったことがしばしば起きます。

つまり「管理しようとする親」=「理性」の命令を「こども」=「心と体」がいうことをきかなくなるのです。

そんな人には不思議と眠剤も効き目がありません。
医師の中にも、管理主義の方は存在し、そういう医師は、それならばとばかりに、より強力な薬を大量に処方したりしますが、そんなことをしても、頭がぼーっとして足元がふらつくようになっただけで、一向に不眠が治らなかったり、というのは、わりとよくある話です。

そんな状態が「不眠恐怖症」と呼ばれる状態です。


眠れなかったり早朝に目がさめたりすると体がだるかったりして辛いけど、医学的には「不眠そのもの」で亡くなる人はいないとされています。

だから、眠れなくても「別に死ぬわけじゃね―し」くらいに考えていた方がいいし、逆に、そういう柔軟な発想の持ち主は不眠にはなりにくいのですが、「管理主義」の人は「○時までには眠らなくてはいけない」などとガチガチに考えているから、逆に不眠から抜け出せないのです。


「明日は大事な会議があるから体調を整えよう」と考えるのはよい心がけでしょう。

でも、だからといって、普段11時に寝ている人が、突然9時に寝ようとするのはやり過ぎです。
逆に眠れなくなってしまうのは前述のとおりです。

かといって、大事な会議があるのに、帰りにばったり友人と会ってしまい、そのまま飲みに行って、「1杯だけ」のつもりが「2杯、3杯に・・・・」となってしまい、結局午前様となり、翌日酒くさかったりするのは、社会人失格ですし、社会性が低すぎると言えるでしょう。

会社員なんかは特に「一定の社会性」が必要な職業ですが、上記のとおり、それが強過ぎても弱すぎてもよくありません。
結局のところ、何事も「ほどほど」にしておくことのできる「大らかさ」を持っていることが、ラクに生きるコツなんです。

ちなみに、会社員時代の僕は、というと、少々、心が解放され過ぎていました。
しばしば飲みに行った翌日、会社に遅刻して先輩に怒られていました(笑)

さすがに50才を過ぎた今は、もうそんなことはなくなりましたけど。


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tag : 不眠恐怖症

5月病について

皆さんも「五月病」という言葉はお聞きになったことはあるかと思います。

5月の大型連休明けのこの時期に多いと言われています。

症状としては、漠然とした不安感や意欲喪失、無気力、食欲不振などが多く、腹痛や嘔吐などの身体症状を伴うこともあるそうです。

5月病になる方は、大学の新入生や新入社員に多いとされており、その原因は以下のように考えられています。

「受験戦争を勝ち抜いたが、その先の目標が見いだせない(受験そのものが目標になってしまっていた)」


そもそも「何のための受験勉強であり大学進学なのか?そういうことがわかっていないとこういうことになりやすいのでしょう。大学進学は本来、そこで何かを学ぶために行うことであり、それ自体が目的ではないはずです。
「一流大学に合格すればそれでよい」と指導している大人がいるのだとしたら、真の原因は、その大人にあるといえるでしょう。
大学進学は幸福になるためのいくつかの方法のひとつであって、あくまで手段に過ぎません。
「なぜ、その大学を選んだのですか?」と問われて、
「偏差値から選びました」という答えが返ってくるようだったら、その親子は間違っていると思います。

話をもとにもどします。

「学校の理想と現実にギャップを感じて失望してしまった」

「授業が難しくて理解できない」

「新しい人間関係や職場環境になじめない」

総じて、生活環境の変化の結果、心と体がついていけなくなっています。

対処としては、エネルギーのある学生の場合は、アルバイトやサークル活動などに打ち込むことで、症状が改善することがあるようです。

社会人の場合は、美味しい食事や軽い運動などが良いでしょう。

また、連休中は乱れがちな生活習慣(極端な夜更かしなど)をただすことも大事です。

このようにしても意欲の減退や身体症状が改善しない場合は専門家(精神科・心療内科)に相談するか、医師が敷居が高いと感じるのなら、僕らカウンセラーなどに相談してもらうのもひとつの手段です。

重症化してうつなどになってしまうこともあるので、早めの対処が必要です。

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カサンドラ症候群とカウンセリング

世の中には、カサンドラ症候群と呼ばれる病気?があります。

正式な病名ではないので、僕は学んだことがなく、去年10月に、自分で「カサンドラ症候群だ」とおっしゃる方が、うち(カウンセリングルーム「こころケア」に来たので、その時、初めて知りました。

カサンドラ症候群(以下「カサンドラ」)の方は、発達障害の1つであるアスペルガー症候群(以下「アスペルガー」)のパートナーを持つがゆえに、パートナーとのコミュニケーションがうまくとれなかったりして、不安障害や抑うつといった状態に陥ってしまっています。
なので、カサンドラの方が精神科や心療内科を受診すれば「不安障害」とか「うつ」とか診断名がつくんじゃないかなと思います。

アスペルガーの方は、圧倒的に男性が多いので、カサンドラの方は女性が多いはずです。

アスペルガーの方には、言語や認知的な発達の遅れはありませんが、いわゆる「空気が読めない」感じで、人とのコミュニケーションが苦手で、友人が少ないとされています。
アスペルガーの方は、脳の使い方が定型発達の人とちょっと違っていることがわかっていて、これは、病気というべきかどうか僕にはわかりませんが、「治る」ということはありません。

僕は、カサンドラの方の話をあまり聞いたことがないので、詳しく知らない部分も多く、最初、「そんなにコミュニケーションで苦しむくらいなら、なんで結婚なんかしたんだろう?どうやって結婚したいと双方が望むほど愛を深めることができたのだろう?」と疑問に思いましたが、それを今、現にそこで苦しんでいるカサンドラの方にお聴きするのは、無神経の極みだと思い、そういう質問をすることはできませんでした。
たぶん、カサンドラの方は、僕が感じたような疑問を、まわりの方からイヤというほどぶつけられてきていて、傷ついていると思うのです。
「なんで、そんな人と結婚したんだ」と「結婚したお前が悪いんだ」と言わんばかりの人が、きっといるはずですから。


きっと、男女の仲というのは、他人にはわからない「縁」とでもいうものがあるのでしょうね。


さて、このカサンドラの方は、パートナーとうまくコミュニケーションが取れないことや、定型発達の方からすれば当たり前のことがアスペルガーの方にとっては、そうでもなかったりして、日常生活のそうした細かい「常識」の違いに苦しんでいるようです。
はなはだしい場合には、そうしたことが原因で、相手に暴力をふるってしまい、激しい自己嫌悪に襲われたりすることもあるようです。
アスペルガーの方は、定型発達の人とちょっと違うふるまいをすることがあるのですが、それがカサンドラの方からすると、つい「イラっ」とする原因となります。
そして、アスペルガーの方は、別に悪意があって変わったふるまいをしているわけではなく、それはカサンドラの方にも良くわかっていることなので、余計、カサンドラの方は、自分を責めてしまうのです。
そして、「自分の性格を変えたい。相手に怒りをぶつけたくない」と考え、悩みます。

しかし「自分の性格を変える」なんてことは、そう簡単にできることではありません。

残念な話、カサンドラは臨床心理学の本には書いてありませんし、私が出会った事例も、たった1回しかなく、それも未解決のままカウンセリングが終了してしまっているので、あまり、ここに有効な手立てを書くことはできません。

カサンドラがやっかいなのは、ストレス要因である相手のアスペルガーは「治らない」、つまりストレス要因が消えることはないということではないでしょうか?

ネットで拾い読みすると、カサンドラの人は、アスペルガーの特性を理解して云々と書いてありますが、事はそんなきれいごとで済むとは、僕には思えません。

カサンドラもストレスが原因となっているわけですから、少し環境を変えてみるのは有効かもしれません。

カサンドラに限らず、普通の親子であっても、子供が成人を過ぎるようになってくると、距離が近過ぎると、色々と問題が起こることがよくあります。
僕は、そういう親子をいくつもみてきました。

だから、カサンドラの方も、相手との物理的な距離を少し広げてみるのは有効かもしれません。

例えば、週末は違う人と、あるいは一人で旅行に行くとか、それぞれの個室のある住居に引っ越してみることなどが考えられるかと思います。

ただ、これは、僕は、実際にカサンドラの方に提案してみたり、提案してみて効果があったという話ではないので、どこまで有効かはわかりません。

もし、またカサンドラの方がうちのルームへきたら、その心に寄り添って、「あまり自分を責めなくていいんですよ」ということだけは伝えてあげたいと思います。

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tag : カサンドラ症候群 カウンセリング

頭痛、腰痛、胃痛について

僕のカウンセリングルームは、それほど繁盛しているとは言い難いのですが、それでも様々なことを訴える方がやってきます。

■ご参考:カウンセリングルーム「こころケア」

珍しいところでは、頭痛や腰痛、胃痛などを訴える方がいらっしゃることがあります。

うちは、カウンセリングルームであって、内科医院ではないので、投薬などの医学的な治療を行うことはできないのですが、ではこれらの症状がカウンセリングルームと無縁のものかというと、そうとも言いきれません。

なぜなら、ストレスが原因で、こういう痛みが起こっている可能性があるからです。

ただ、順序としては、頭痛や胃痛なら内科や頭痛外来、腰痛なら整形外科などを受診してもらい、そこで「異常なし」「原因不明」とされたら、ストレスが原因なのでは?と疑うことになります。

近年、ストレスは様々な疾病を引き起こすことがわかってきています。

その疾病は多岐にわたり、本に書いてあったのですが、とても覚えきれるものではありませんでした。
それほど、ストレスと病気は深くかかわっているのです。

意外なところでは、糖尿病の発症にストレスがかかわっていることがわかっています。
最初、僕はその話を知った時、「うそだろ?」と思いましたが、ストレスによってホルモンの分泌に異常をきたした結果、血糖値が上がり、糖尿病になることがあるのだそうです。

さて、話がそれましたが、痛みを訴える方のお話に話を戻します。

もし、医師の診察を受ける前に当方へ来ているのであれば、まずは医師の診察を受けてもらうように促します。
最初からストレスが原因と決めつけてしまい、重大な病気(極端な場合には例えば脳腫瘍など)を見落としてしまったら一大事だからです。

医師の診察の結果、「異常なし」とのことであれば、何らかのストレスがかかわっている可能性は高いので、その方のお話を詳しくお聴きすることになります。

「腰痛の原因がストレス?」とお感じになる方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば「仮面うつ」という「うつ」があります。
このタイプのうつでは、精神的な落ち込みや不安感等のうつ特有の精神症状が無くて、頭痛や胃痛など、身体症状がでます。

医師が書いているHPで読んだのですが、腰痛を訴える患者に、少量の抗うつ薬を投与したところ、腰痛が治ったということがあるそうです。

ストレスが原因の痛みであれば、ストレスの対処ができていないと、その痛みは治癒しないものと考えられます。

そのような場合には、カウンセリングの活用をご検討頂くのもよろしいかと思います。

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リストカットとカウンセリング

2024年に、お札が刷新されるそうですね。
20年ぶりのことになるのだそうで。
ATM業界は大騒ぎだろうな~
なにしろ、お札が変わるとATMの紙幣鑑別部を交換する改造が必要だったり、古い機種は改造もできずに買い替えになってしまいますから。
今の紙幣に刷新された2004年頃は、僕はまだ富士通に在籍していて、ATM担当でした。
その時は、大騒ぎでしたよ。
改造と買い替え特需で。
懐かしい思い出です。

さて、今日はリストカットについて書きたいと思います。

ある時、電話があり「娘がリストカットを繰り返しているので、相談したい」とのことでした。

お恥ずかしい話ですが、僕は、その時点でリストカットについて何も知らなかったので、色々調べ、資料というかメモ書きというか、まぁそんなものを準備していたのですが、なぜかその方は、予約をキャンセルしてきたので、その資料は陽の目をみることはありませんでした。

今日は、その時調べた内容を軸に書きたいと思います。

リストカットの原因で最も多いのは、「ストレス解消」なのだそうです。
本気で自殺しようとしているケースは少ないそうです。

ただ、「なんだ、ストレスを解消しているだけなのか」と簡単に片づけてしまってはいけなくて、背景に心の病がある場合があるそうです。

どんな病気の可能性があるのかというと、統合失調症、うつ、境界性パーソナリティ障害などの可能性があるそうです。
ですから、リストカットを繰り返している人がいたら、精神科か心療内科へ連れていかなければなりません。

■ご参考■

統合失調症とカウンセリング
統合失調症とカウンセリング2
うつとカウンセリング
パーソナリティ障害とカウンセリング
境界性パーソナリティ障害とカウンセリング


そこで、そうした病気ではないとなれば、ストレスが原因となる訳です。
つまり、リストカットをしてしまう方は、誰にも迷惑をかけないようにするため、他人ではなく「自分」を傷つけることで解決(ストレス発散)しようとしている訳です。

でも、リストカットを行えば、まわりの人間は心配する訳で、「誰にも迷惑はかけていない」つもりでも、実はすごい心配をかけています。
たぶん、そのことは本人に自覚してもらう必要があるんだろうなと思います。

また、もしかしたら、その人はリストカットによって、周囲の気を引こうとしているのかもしれません。

何か悩みがあり、周囲から心配されたいという思いがそこにあるのかもしれません。

もし、そうなら、その思いとは何なのかということを汲んであげないと、問題は根本解決とはなりません。
下記に述べるような方法でリストカットはやめることができるかもしれませんが、根っこの問題が残っているのなら、いずれ別の形で問題がおこるでしょう。


リストカットをやめる方法には以下のような方法があるそうです。

①がまんする

「自傷したい」という気持ちは長くは続かないそうです。
ピークは5~10分ほどであり、それを耐えれば、自傷したいという気持ちは次第に軽くなっていきます。
そして、一度、止められれば、それが自信となり、次はもっとやめやすくなります。

例)「手首を反対の手でギュッと握って、なんとか耐える」という方法が簡単で比較的有効


②止めることを公言する
自分ひとりで頑張るよりも、誰かと一緒に頑張った方が成功する可能性は高いです。


③「他者に期待しすぎない」という考え方を持つ
リストカットされる方のストレス源のほとんどは「対人関係」だそうです。
対人関係に何かストレスを抱えているのなら、どんな悩みを抱えているのか詳しく聴いて、気持ちに寄り添うとともに、具体的な解決方法を模索する必要があるかもしれません。
この作業は、診察時間が短い医師が行うのは難しいと思うので、カウンセリングが有効かと思います。

以上、当時調べたことに、ちょっと現在の僕の見解を加えて書きました。

リストカットをやめられない方、そうした方を家族に持つ方の参考になれば幸いです。




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tag : カウンセリング リストカット

摂食障害とカウンセリング

摂食障害には、食べ過ぎてしまう過食症と食べなくなってしまう拒食症があります。

摂食障害になってしまう背景には、多くの場合、「大人になりたくない」という「成熟拒否」や母親への愛情飢餓などの心の葛藤があります。

拒食症においては、日本では死亡率が10%もある危険な病であり、まずは体重を増やして体を普通の状態に戻すことが重要となります。

拒食症の人は、ガリガリに痩せていても、太っていると感じる身体像の誤認、体重が増えることに対する強い肥満恐怖があり、痩せていることを認めようとしない傾向があります。

半分くらいの方は、過食症に移行すると言われ、それでもやせていることを維持しようと自己嘔吐や下剤の乱用に走ったりします。

過食症においては、拒食症のように餓死することはないのですが、血糖値や中性脂肪が上昇するなどの弊害が出てきます。
それでも、完全に過食を封じるのは難しいので、現実解としては、お医者さんは、「食べたくなったら、大福一個で我慢しましょう」というような指導をされることが多いようです。

拒食症における痩せていることに対するこだわりは、病気の症状であって、もっと食べるようにという説得には意味がありません。
それよりも大切なのは、本人のつらい気持ちや背景にある心の葛藤を理解してあげることです。

もし、本人が、悩みを打ち明けてきたら、真剣に耳を傾け、今の自分を支えてくれる人がいるという感覚を持ってもらうことが大切です。

なお、摂食障害の方は、「太っている」=「醜い」という自動思考に陥っていることがあります。

多少ふくよかなのは、「個性」であり、「醜い」などというのは考え過ぎだとわかってもらうのも大切だと思います。

tag : カウンセリング 摂食障害

強迫性パーソナリティ障害とカウンセリング

昨日、このブログにたくさん「いいね」を頂いていることに気づきました。
「いいね」して下さった方、ありがとうございます。
書いてて、とても励みになります。

さて、今日は「パーソナリティ障害カウンセリング」のラストとして、「強迫性パーソナリティ障害カウンセリング」について書きたいと思います。

ここでいう「強迫」とは一般的に使われている「脅迫」とはちょっと意味が違います。
別に「おどす」という意味ではありません。

また「強迫(神経)症」と名前が似ていますが、これは別の障害です。


ご参考:強迫(神経)症とカウンセリング


強迫性パーソナリティ障害の方は、

「何事も完全でなければ気が済まない」
「規則や形式といったものに非常に従順」
「頑固で柔軟性に欠ける」

といった特徴があります。

完璧主義の方は、どんなところにも一人くらいはいるものですが、だからと言って、軽率にその人を
「あなたは強迫性パーソナリティ障害だ」などと決めつけてはいけません。

その頑固な完璧主義が度を越して病的に、はなはだしく、会社生活や日常生活に影響を及ぼすようだと障害だということになり、「強迫性パーソナリティ障害」だとされるのです。

例えば、資料作成にあたって、細部にまでこだわるあまりに締め切りに間に合わないといったことがたびたびあり、そのために顧客を怒らせてしまい、出入り禁止になったなどということが、色々な顧客において繰り返されているようであれば、それは、お客様が厳しいのではなく、この障害が疑われるのかもしれません。

強迫性パーソナリティ障害は、遺伝的なので治りにくいとされています。

なので、強迫性パーソナリティ障害の方が、もし僕のところへ来たとしても、あまりお力になれないかもしれません。

でも、このタイプの方は、障害を自覚しているので、その苦しみにカウンセリングで寄り添うことはできるでしょう。

ちなみに強迫性パーソナリティ障害においては、薬物療法も決定打に欠けるようなので、少々やっかいな障害だと言えるでしょう。


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tag : カウンセリング パーソナリティ障害

依存性パーソナリティ障害とカウンセリング

依存性パーソナリティ障害の方は、自分に自信がなく、何事においても他人に頼らずにはいられず、自分のことであっても、人に決めてもらいたがります。

他人の承認や愛情を強く求め、他人の願望と一致して生きようとします。

他人の中に中心があり、自分の中にはありません。

自信がないので、ひとりでいることを恐れ、いつも「人に見捨てられるのではないか」とか「他人に認めてもらえないのではないか」という不安を抱いています。

甘えることを拒絶されたり、頼れる人がいなくなると、うつや不安障害に陥りやすいです。また、ひきこもりになるケースもあります。

治療としては、自分の意見を人前ではっきり主張できるようにする「自己主張訓練」、家族療法(個人はもとより、個人を取り巻く家族関係や家族員全体を対象として行うカウンセリングのこと)、集団療法、ロールプレイを中心とする行動療法などが必要とされていて、これらを通じて、「イエス・ノーをはっきりさせる」ことや「自己主張」ができるようにしていきます。

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tag : カウンセリング パーソナリティ障害

回避性パーソナリティ障害とカウンセリング

回避性パーソナリティ障害の方は、人からどう思われているかといった不安が強く、「自分が人に受け入れられるかどうか」に対して極めて敏感で「確実に受け入れられる」と確信しない限り、その場所に行こうとしません。自尊心が傷つくのを避けるのです。

過保護に育った方が多く、ひきこもり、うつ、不安障害(特に社会不安性障害、全般性不安障害)を併発しているケースが多いです。

自己愛性パーソナリティ障害の場合は、自己愛が傷つけられるとひきこもりますが、回避性パーソナリティ障害の場合は、自信がないので、最初から傷つきそうな場は回避してしまう傾向があります。

治療としては、社会技能訓練(SST)を中心にした集団療法や「ロールプレイ」を中心とした行動療法によって、本人自身が自分の抱える問題の中核、つまり「保護されていなければ安心できない」という点に気がつくようにするすることが肝心です。
そして、「傷つきやすさから、どう脱して、強くなるか」という問題に焦点を絞っていきます。

自己愛性パーソナリティ障害の方にカウンセリングでできることは、少ないかもしれません。

二次障害(ひきこもり、うつ、不安障害)を起こしている場合には、色々と社会生活上の悩みを抱えていると思われるので、そうした心に寄り添うとともに、SST等に参加するよう促していきます。



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自己愛性パーソナリティ障害とカウンセリング

自己愛性パーソナリティ障害の方は、「自分は特別な人間であり、特別な才能や美貌を持っている。だから、誰からも賞賛されるべきだし、特別な待遇を受けて当然だ。」というような肥大した自尊心を持っていて、他人からの評価に敏感です。

プライドが異常に高く、他人からの評価に過敏に反応します。
それゆえ、プライドが傷つくことに耐えられず、ちょっとした挫折で、うつや不安障害、ひきこもりになったりします。

また、自分の目的のためには、人を利用するという利己的な面を持つ人もいます。

いつも、相手に「自分は特別なのだ」と思ってもらいたがり、そう扱われることを要求するので、、対人関係がうまくいかないことが多くなります。

自己愛性パーソナリティ障害の方においては、心理療法が極めて重要とされています。

「自分は特別だ」と固く思っているので、本人の自尊心を一応守りながら、信頼を得たところで、本当の問題は、本人の人格にあることを話して、問題の本質を突いていき、納得してもらうようにします。

入口で、しくじり、本人の信頼が得られないと治療は失敗するので、最初が肝要です。


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演技性パーソナリティ障害とカウンセリング

演技性パーソナリティ障害の方は、その名のとおり演技的で、いつも注目されたいと思っています。自分が中心にならなければ気がすまないという特徴があります。

こう書くと、「ああ、そういうタイプなら、私の周りにもいる、いる」などとお感じになるかもしれませんが、このブログで僕が書いた「パーソナリティ障害とカウンセリング」のページを思い出して下さい。
家庭生活や社会生活上、支障をきたしている場合に、はじめて「パーソナリティ障害」と診断されるのであって、ちょっと演技っぽい行動を取ることが多かったり、自分が中心にいたいという言動があるからといって、それで問題が起きていなければ、それは「個性」であって、「障害」ではありません。

時々、ネットで聞きかじりの知識で、「あの人はパーソナリティ障害だ」などと決めつける方がいらっしゃいますが、それは誤りというものです。

さて、この演技性パーソナリティ障害の方は、非常に誘惑的で、人を操作するのが上手です。
また、他人から愛情を得ようと、自分から積極的に働きかけます。

自分や自分の行為すべてについて、誰からも愛され、賞賛される必要があると思っているので、拒絶されることに対して強い恐怖感を持っています。

ある年齢を過ぎて、容姿が衰えたり、能力が評価されないような状況になり、人を引きつける力を失ってしまうと、うつ状態になってしまったり、アルコール依存症などになってしまったりすることがあるとされてます。


治療法としては、薬物療法よりも心理療法が重要とされていて、本人が自分の幼児的で非現実的な依存的空想に気づくように助けていきます。

非常に自己中心性が強いので、最初から人格の問題点をつくと、大きな屈辱感を与えてしまい、かえって反発を招くので、まずは信頼関係を築くことが大切で、「本題」に切り込むのは、それからです。


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うつになるのは心が弱いから?

たまに、「アイツが会社を休むのは精神力が弱いからだ」というような「精神論」をかます人がいますよね。

そして、うつになるのも「心が弱いからだ。根性さえあれば出社できるものだ」と。

「メンタルヘルス」の概念が徐々に浸透してきて、さすがに最近は、このような人は減ってきていると思いますが、それでも、なお、そういう方はいらっしゃいます。

でも、「心が弱い」とか「精神力」ってなんでしょうか?

僕は、職業経験上、こういう根性論をかざす方の考えとは裏腹に、うつになる方は、がんばり屋さんが多いと感じています。
がんばり屋さんで、責任感が強く、自分のことを犠牲にしてでも仕事をやり抜こうとする。
そんな方が多いように思います。

いい加減な人は、自分の精神が弱ってしまうまで、努力しようとはしないものです。
そんな無理はしないから心の病気にもなりにくいです。
心の病気になる前に、手を抜いて仕事をしたり、会社をやめてしまったりするのです。

一方、うつになってしまうような方は、徹夜もいとわないという感じで、がんばって、がんばって、心身のエネルギーを使い果たしてしまった結果、ガス欠のような感じになり、動けなくなってしまっているのだと、僕は思います。
「やらなければ」という理性でがんじがらめになっていて、身動きが取れなくなってしまうまで、がんばってしまうのです。

そういう意味で、うつになる方は、「精神力が強い」からこそ、病気になるまでがんばれるのであり、「精神力が弱い」人は、そもそも病気になるまでがんばることはできないし、だから病気になることもないのです。

人には理性があり、仕事もしなければなりませんが、その前に、一種の動物であるとも言えます。

「のんびり寝ていたい」とか「遊びにいきたい」とか思うのは自然なことです。

多くの人は、そういう自然な欲求を我慢して生きています。

それが、限度を超えた時、病気になる人がいるのだと僕は思います。

決して、「心が弱いから、うつになる」のではないのです。



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境界性パーソナリティ障害とカウンセリング

境界性パーソナリティ障害の方は、衝動的で気分の移り変わりが激しいため、対人関係がいつも不安定です。
オール・オアナッシング思考の方が多いです。
「自分が見捨てられるのではないか?」という強い不安感を抱えていて、孤独には弱いです。
しばしば、衝動的に、リストカットなどの自殺を図ります。

境界性パーソナリティ障害は、年齢が上がるにつれ自然と治っていくケースも多く、長くても4年前後で、だいたいの問題は沈静化し、30歳前後になると一層軽くなっていきます。

境界性パーソナリティ障害の方の母親は、過保護で過干渉である場合が多く、そのため、思春期になっても十分に自己が育っておらず、自立できないケースが目立ちます。

愛情欲求が極めて強いため、人から期待どおりの愛情が得られないと、途端に被害妄想が強くなったり、攻撃的になったりします。

ストレスには弱く、同時に複数の病気(摂食障害、うつ、パニック障害など)を抱えていることが多いです。

不登校、出社拒否になり、その後、対人関係への不安などから、ひきこもってしまうケースがとても多いようです。

こんな境界性パーソナリティ障害の方へのカウンセリングですが、愛情欲求が極めて強いため、当たり前のように恋愛転移を起こします。これをある程度受け入れないと、カウンセリングは持続せず、受け入れ過ぎるとカウンセリングは破綻するので、その辺のバランス感覚が必要とされます。

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反社会性パーソナリティ障害とカウンセリング

反社会性パーソナリティ障害の特徴は、その名のとおり

①反社会的な行動や犯罪をひんぱんに繰り返す
(犯罪者や非行に走っている人)

②良心にとぼしいので、①にもかかわらず、罪悪感を感じることがなく、不安やうつのような気分におそわれることもない。

③15才以前から行為障害(ウソをつく、万引き、暴力、動物の虐待など)と呼ばれる様々な問題行動をとっている。

などの特徴があり、うそつきで人をだましたりしますし、衝動的で向こう見ず、攻撃的です。

それでいながら、本人は罪悪感を持っていないので、外来では治療はできないと言われます。このため、治療法としては、入院させて力動精神療法や支持療法で対応するという方法がとられるようです。

反社会性パーソナリティ障害の方のカウンセリングですが、ちょっと対応は難しいかもしれません。

たぶん、反社会性パーソナリティ障害の方は、カウンセリングルームになど来ないと思うからです。

僕は一度、このタイプのパーソナリティ障害の方とお話したことがありますが、全くカウンセリングが成立しない感じで、完全に失敗してしまいました。
その上、カウンセリング中に怒り出してしまい、料金も踏み倒されてしまいました。
そのようなことをなさったのは、後にも先にもその方だけです。

もし、また反社会性パーソナリティ障害の方が、当方(カウンセリングルーム「こころケア」)にいらっしゃったら、その時の経験を活かし、相手を怒らせないようにしながら、お話を傾聴し、「反社会性・・・」とは言いつつ、何か悩みはないのか、探っていくようになると思います。

非常に難しいケースであり、初回にリレーション(信頼関係)を作れるかどうかが肝要だと思います。




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統合失調型パーソナリティ障害とカウンセリング

統合失調型パーソナリティ障害の方は、奇妙な話し方や考え方をしていたりします。魔術、第六感、霊感やテレパシーなどを信じている場合が多いようです。

名前に「統合失調」とついていますが、統合失調症とは別の障害です。

ご参考:統合失調症とカウンセリング

僕は、このタイプの方にお会いしたことはありませんが、もし、このタイプの方のカウンセリングを行うとするならば、このタイプの方が信じている霊感やテレパシーなどを頭から否定しないことが大切なんだろうなと思います。

どんなカウンセリングでもそうなのですが、まずは信頼関係を築くことから始めるので、このタイプの方の信じている神秘的な世界を受け入れる必要があるのだろうと思います。

基本的に対人関係を煩わしいものだと感じているはずなので、そうした悩みはないのか、探っていくことになろうかと思います。
また、他人に対して疑い深く、妄想様観念を持つと言われていますので、そうしたことのないよう、注意が必要だと思います。


統合失調質パーソナリティ障害(シゾイドパーソナリティ障害)とカウンセリング

統合失調質パーソナリティ障害(シゾイドパーソナリティ障害の方は、自閉的で他人との関係に関心がなく、交渉を持とうとしません。
また、一人でいることを好み、喜びや怒りといった感情にとぼしいのが特徴です。

異性に対する関心も低く、生涯独身という男性も多いようです。

「統合失調」質パーソナリティ障害と名前がついていますが、統合失調症とは関係ありません。

ご参考:統合失調症とカウンセリング

このタイプのパーソナリティ障害の方ヘ最適のカウンセリング手法というのはないかもしれません。

というのも、本人は、この障害によって、生活する上で困ることが何一つ無いため、カウンセリングなどを受けに行くことはないと言われているのです。

事実、僕もこの障害の方とお会いしたことはありません。

このタイプの方は、他人に迷惑をかけているわけではないので、ご本人が困っていないのであれば、医師の治療やカウンセリングを受けなくても構わないとも言えます。

まわりから見れば、孤独で感情表現に乏しいので、「なんとかしなければ」とお感じになることもあるかもしれませんが、本人が苦しんでいないのであれば、治療は必要なく、ご本人の特性に合った生き方なり仕事なりを選択すれば良いということになります。

「障害」と名がついているからといって、必ず治療しなければいけないという訳ではないということです。



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妄想性パーソナリティ障害とカウンセリング

妄想性パーソナリティ障害の方は、猜疑心が強く、嫉妬深いとされています。
また、他人を信用できないので、社会に溶け込むのが難しくなっています。
自尊心が高く、闘争心も強い傾向があります。

残念ながら、このタイプのパーソナリティ障害に有効なカウンセリング手法は、見当たらないようです。

僕も、本を読んだり、ネットで調べたりしましたが、あまり有用な情報はありませんでした。

また、僕自身もこのタイプのパーソナリティ障害の方にお会いしたこともありません。

ただ、わずかながら、ヒントも見つかって、それは「認知行動療法」と「力動精神法」により、考え方のゆがみを正していくというものです。

なので、このタイプの方が、僕のところへ来たとしたら、まずは、本人の主張をあるがままに伺い、信頼関係を作ることから始めるとは思いますが、その上で、その考え方の正当性をご本人一緒に、よく考えてゆくことになろうかと思います。

自尊心が高いので、間違ってもその妄想を否定してはいけないと思います。

そして、その妄想をある程度、受け入れながら、

「なぜ、そう思うのか?」

「他に考え方はないのか?」

「あなたが、そのように疑うことで、仮にそれが事実だったとして、何が得られるのか?」

などについて、じっくり話合うことになろうかと思います。

ただ、難しいのは、こういうタイプの方は、容易に他者の考え方を受け入れようとしないことがあることです。
他者の考えが正しいと内心気づいても、それを受け入れることは、自己矛盾を認めることであったりして、激しく拒否されることがあるのです。

だから、カウンセリング初期に、信頼関係を築く(これを業界では「リレーションをつける」といいます)ことが大切ですし、その後も、決して「説得する」ようなカウンセリングや本人の矛盾を指摘するような発言は行わないようにするべきだろうと思います。

パーソナリティ障害の特徴の多くは、年齢とともに徐々に軽快することがわかっています。
だからといって放置しておいてよいとは思いませんが、周囲の方は、あまり短期的にものを考えないようにした方がよいように思います。

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パーソナリティ障害とカウンセリング

今日から、何回かにわけて「パーソナリティ障害とカウンセリング」について書いていきたいと思います。

人間には、それぞれ固有の考え方や行動パターンがあり、通常はそれは「個性」ということになるのですが、その個性が、常識の範囲をはなはだしく逸脱しており、社会生活や会社生活、日常生活、家庭生活に支障をきたすようになってくると、もはや「個性」とは言えず、「障害」ということになり、そのような状態をパーソナリティ障害といいます。

この障害は、従来は「人格障害」と呼ばれていましたが、偏見的なニュアンスが強いということで、「パーソナリティ障害」と呼ばれるようになりました。


パーソナリティ障害は、以下の3群10種に分類されています。

A群:風変わりな信念や習慣を持っている
①妄想性パーソナリティ障害
②統合失調質パーソナリティ障害(ジゾイドパーソナリティ障害)
③統合失調型パーソナリティ障害

B群:感情の混乱が激しかったり、不適切だったりする
④反社会性パーソナリティ障害
⑤境界性パーソナリティ障害
⑥演技性パーソナリティ障害
⑦自己愛性パーソナリティ障害

C群:他人との関係に不安や恐怖心を強く持っている
⑧回避性パーソナリティ障害
⑨依存性パーソナリティ障害
⑩強迫性パーソナリティ障害

パーソナリティ障害の治療はカウンセリングを含む心理療法が中心となりますが、抑うつ状態や不安をともなっている場合には投薬治療も行われます。

パーソナリティ障害の方への対応は、それぞれのパターンにより異なってきます。

当方はカウンセリングルームですので、これらのパーソナリティ障害とカウンセリングの関わり方について、次回より書いていきたいと思います。


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DVとカウンセリング

DVとは、DOMESTIC(家庭内) VIOLENCE(暴力)の頭文字ですから、多くの方は、「家庭内で妻に暴力をふるう夫の行為」をイメージするのではないか?と思います。

僕も、カウンセラーになる前には、そんなイメージを持っていました。

しかし、カウンセラーになって学んだのですが、DVの定義は、もっと広いのです。

身体的暴力はもちろんのことですが、

精神的暴力(暴言、不貞を疑う、家から閉め出すなど)、

経済的暴力(生活費を渡さない、借金を重ね、責任を取らせるなど)、

性的暴力、

社会的隔離(外出や親族・友人との付き合いを制限する、携帯をチェックするなど)

もDVとされています。

当方(カウンセリングルーム「こころケア」)にもDV被害者の方がいらっしゃることがあります。

「お酒を飲んで、借金を重ね、働かない、注意すれば暴力をふるう」などという、今時、3流ドラマにですら出てこないような行動を取る方が、実際にいらっしゃるのです。

こういう方は、明らかにDV加害者に該当する訳です。

その多くは、男性であるように感じてます。

DV被害者の方が当方へいらっしゃった場合には、詳しくお話をお聴きして、悩みを共有するのはもちろんなのですが、その他、自治体のDV相談支援センターに相談するように提案します。
DV相談支援センターでは、DVに対する法的対処方法や安全確保など、様々な相談を受け付けています。
例えば、当カウンセリングルームがある川崎市のDV相談支援センターは、こちらです。
DV支援センターでは、DV被害で傷ついた心に寄り添う、といった対応はしてくれないかもしれませんが、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」にもとづく支援を受けることができるようになっています。

しかし、やっかいなのは、DV被害者の中には「私が頑張れば、あの人もいつか目をさましてくれるのではないだろうか?」などと、どこかでDV加害者のことを信じている、あるいは信じたいと思っている方がいらっしゃることがあるのです。

そういう方は、周りが離婚を勧めても応じませんし、DV相談支援センターを紹介しても、「もう少し、様子をみたい」などとおっしゃります。

もしかしたら、口には出さないけれど、「まだ愛している」ということなのかもしれません。
法律や相談窓口などの「形」を作っても、人の心の問題は解決しない場合があるということです。


-次回に続く-

多重人格とカウンセリング

皆さんの中には、多重人格と聞くと、マンガの世界の話だと思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、多重人格は、実際に存在する心の病です。

正式には「解離性同一性障害」と言います。

その人の中に、本人とは別人格が存在し、ちょっとしたストレスなどをきっかけに、人格が入れ代わってしまいます。
別人格の数は1つとは限らず、複数の場合もあります。


なぜ、一人の人間に複数の人格ができてしまうのでしょうか?
それは、その人にとって、何か、耐え難いショッキングな出来事、例えば、性的虐待やいじめなど、に遭遇した時に、
「こんなつらい目にあっているのは、自分ではない。別の人の出来事だ」と思い込むことで、自分の心を守ろうとする心理が働くことがあるからです。
このような心の働きを防衛機制と言います。
防衛機制が働き、「これは、別の人に起こった出来事だ。自分には関係ない」と思い込むことにより、自分の中に「別人格」が出来あがってしまうのです。
治療としては、別々になってしまった人格を統合してゆくような心理療法がとられます。

この場合のカウンセリングとしては、ご本人の自尊心を守りつつ、その気持ちに共感し、ご本人が、だんだんとトラウマを思い出せるように仕向けていきます。
ご本人が、他の人格たちに1つにまとまるように呼びかけると同時に、主人格がつらかった過去を受け止める強さをを持ち、現実への適応力をつけることで、人格の統一が可能となります。

-次回に続く-

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パニック障害とカウンセリング

パニック障害とは、突然めまいや発汗、窒息しそうな感覚、激しい動悸などの「パニック発作」に襲われる心の病です。

広場恐怖(普通であれば何でもないような状況や場所に強い不安感や恐怖感を抱く)を伴って起こる場合が多いと言われています。

僕のところに来たことのあるパニック障害の方は、「頭の中が真っ白になってしまう」とか過呼吸を起こすとかおっしゃっていました。


パニック障害を持つ方は、電車が苦手だったりします。それも、「各駅停車」より「急行」が苦手であることが多いようです。
なぜ、急行の方が苦手になるのかというと、急行の方が、駅と駅の間隔が長いので、パニック発作が起こった時の「逃げ場」が確保しづらいからなんだそうです。

パニック発作は、とても激しい発作なので、本人は「死ぬんじゃないか?」と感じるほど苦しみます。
しかし、パニック発作により命を落とすことはないので、そのことを本人に伝えることが大切です。
命を失うことはないとはいえ、電車に乗れなかったリすると、電車通勤はできないので、働く場所も著しく制限されてしまうことになりますし、友人・知人と気軽に会うこともできなくなったりして、生活に著しい悪影響がでます。
パニック障害の治療法として、曝露エクスポージャー法が用いられることがあります。

これは、その患者さんが苦手としている刺激(例えば電車)に、あえてさらし、刺激に徐々に慣れていってもらうという認知行動療法の一種です。

例えば、「電車に慣れてもらう」という場合、最初は「電車の写真を見てもらう」という感じで始めて、次に「駅まで行って帰ってくる」→「ご主人やご家族などに付き添ってもらいながら、各駅停車に乗ってみる」→「一人で各駅停車に乗ってみる」→「急行に乗ってみる」というような感じです。

曝露エクスポージャー法は、原理は簡単ですが、実践は難しく、自己判断で行うとかえって症状が悪化することがあるので、注意が必要です。
また、徐々に刺激に慣れていってもらう療法なので、治療には数ヶ月かかります。

そのため、ご本人が忍耐強く治療に臨む必要があります。

-次回に続く-

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心気症とカウンセリング

昨日から、テレビでは、堀ちえみさんの舌がんのニュースをさかんに放送していますね。

こうなると、テレビをみて、

自分もがんなのではないだろうか?

と不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

口内炎ができていたり、胃が痛かったり、頭痛がしたり・・・・・

こうした不安心理は、誰にでも起こり得ることであり、自然なことです。

ですが、不安になった結果、医師を受診し、「異常なし」と診断されても納得せず、不安感いっぱいで、別の医師の診察を受けるといった感じで、何回診察を受けても納得せず、ドクターショッピングを繰り返す。
こうなると、それは、がんではなく、心気症という心の病かもしれません。

ささいな体の異常を、重大な病気(例えば、がん)ではないかとおびえてしまう心の病を「心気症」と言います。

何か体の異常があり、中々、治癒しない時は、きちんと検査を受けるなりして対処することは大事だと思いますが、場合によっては、「心気症」である可能性があります。

心気症では、カウンセリングなどの心理療法が有効とされています。

僕は、心気症の方にお会いしたことはないのですが、もし、僕のルームに心気症の方がいらっしゃったら、まずは、お話をよくお聴きして、病気を心配している気持ちに寄り添い、また、何か、心気症になってしまうようなストレスを抱えていないか、丁寧に調べていくことになるだろうなと思います。


-次回に続く-

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アディクションとカウンセリング

アディクションとは、日本語では「嗜癖」と言われ、依存度の高い悪習慣を指します。

有名なところでは、アルコール依存症や薬物依存症などがあります。

少し前の話ですが、TOKIOの元メンバー山口達也さんがお酒を飲んで酩酊状態となり、女子高生に暴行を働いたという事件がありましたね。
僕は、当時、各種報道から、彼はアルコール依存症の可能性が高いなぁと思っていました。
アルコール依存症に明確な定義はない、つまり、単に飲み過ぎるクセがあったり、毎日必ず飲むといった事実だけでは、アルコール依存症とは言いきれません。

飲酒量や頻度、飲んだ結果、どのような状態になっているのかなど総合的判断のもと、アルコール依存と診断される場合があるのです。

山口達也さんの場合は、焼酎1本を空けていたという酒量、事件当日は酩酊状態になるまで飲んでいたこと、お酒のせいで入院しており、その退院当日に事件を起こしていること、そして何より、お酒のせいで「暴行」という事件を起こしていることは、「社会生活上、重大な支障をきたしている」と言えますから、アルコール依存症と言っても良いのかな?と思った次第です。

もし、そうなら、彼には治療が必要で、医療的サポートが必要です。
今、彼が、どのように過ごされているのか僕は知りませんが、適切なサポートを受けておられることを祈ります。

嗜癖には、アルコール依存だけでなく、過程嗜癖といって、パソコンや買い物に過度にのめり込んでしまうものや、関係嗜癖といって恋愛などに過度にのめり込んでしまうものなどがあります。

性行為に依存してしまう性依存症なんていう嗜癖もあります。

買い物依存の人というのは、単なる浪費癖がある人のことではありません。
買い物に対する欲求が、周囲の家族などからみて、尋常ではなくなっています。

給料日直後に買い物で、給料を使い果たしてしまう、さらにクレジットカードで限度額いっぱいまで買い物して、それでも飽き足らず、リボ払いで更に買い物を続けるといった具合で、足りないお金は家族が援助したりしている例が多いのですが、やがては経済的に破綻してしまいます。

性依存では、短期間に何十人もの人と関係を持ったりします。

僕が接してきた範囲では、こうした嗜癖を抱えた方は、何か、心に物足りなさや寂しさ、悩みごとなどを抱えておられることが多いように思います。

ですから、嗜癖を抱えた方がいらっしゃったら、とにかく、その方のお話をよくお聴きして、心のどこかにぽっかりあいている穴を探してみるようにします。

それが見つかれば、問題解決の糸口なると思うからです。

なお、アルコール依存症は、肝臓その他、内科領域の病気を引き起こしますので、非常に危険です。
薬物依存などの場合もそうですが、そのような場合には、専門の病院で治療を受けることをお勧めします。


-次回に続く-

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tag : アディクション 嗜癖 依存症

ADHDとカウンセリング

たまに僕のところヘ「私は、自分がADHDではないかと心配になりまして」と心配そうな顔をして尋ねてくる方がいらっしゃいます。

ADHDとは、「注意欠陥・多動性障害」のことで、発達障害の一種です。

(話が、ちょっとそれますが、僕は、「発達障害」という呼び方が、あまり好きではありません。「障害」という、「何か欠陥のある人」と決めつけて差別しているような語感が嫌いなのです。確かに、普通の人とはちょっと違うかもしれませんが、それは、「強い個性」ととらえても良いものだと思っていますし、逆に、発達障害の方の中には、常人にはあり得ないような特異な才能を持っている方もいらっしゃいます)

話を元に戻します。

ネットなどで簡単に調べられるようになったせいか、ADHDという病名をご存知の一般の方も多いようで、冒頭のような方がいらっしゃるようです。

ADHDと診断される方の特徴は、「多動」「衝動的」「不注意」の3つです。

「多動」とは、落ち着きが極端にない状態を指します。

「衝動的」とは、そのまんまの意味で、突発的に何かをやろうとしたりします。

「不注意」もそのまんまの意味で、物を紛失しやすかったりします。
ここまで書くと、なぜ冒頭に書いたように「自分がADHDなのではないか」と心配になる方が出てくるのか、おわかり頂けるのではないでしょうか?

落ち着きのない人なんて、ありふれていますし、たまには衝動的に行動することだってあるでしょう。
落とし物をして、物をなくした経験なんて、体験したことのない方の方が少ないのではないでしょうか?
要するに、「多動」「衝動的」「不注意」というだけでは、簡単には判断できないのです。

特に、子どもの場合は、そもそも多動で衝動的、不注意なのが普通ですから、診断にあたっては注意が必要と言われています。


さて、冒頭のように、僕のところヘ「自分はADHDではないか?」と心配そうな顔をした方がいらっしゃったら、どう答えるのか?

結論を先に言うと
「私にはわかりません」
と答えます。

そもそも、診断は医師が行うもので、カウンセラーである僕は行うことはできませんし、そのための教育も受けていません。

僕が「あなたはADHDです」などと言ってはいけないのです。

でも、せっかく訪ねてきてくれた方に、「僕にはわかりません」と一言、言うだけでは申し訳ないので、そういう場合には、取りあえず、その方のお話をよくお聴きした上で、ADHDがどういうものかを説明しています。
たいていの場合、そうやって僕のところへ訪れてきた方はADHDではなさそうだなと、僕は内心感じていることが多いです。

でも前述のとおり、診断という行為は僕はできないので、「心配なら医師の診断を受けてみて下さい」と伝えるようにしています。

たぶん、ADHDに限らず、発達障害全般に、確定した診断は難易度が高いのだろうなと僕は思っています。

一言でADHDと言っても、その程度は、様々で、一般の方とほとんど変わらない方も多いと思うからです。

ただ、僕は、ADHDという診断名がつくかつかないかは、さして重要なことだとは考えていません。

要は、普通の人と変わらずに生活できれば、ADHDであっても、そうでなくても問題はないと考えているからです。
だから、自分がADHDではないかと心配している方に、私がよく聞くのは「あなたがADHDだったとして、今、日常生活に何か支障をきたしていますか?」ということです。


「日常生活(会社生活や家庭生活など)に支障をきたしていないのであれば、ADHDであっても、そうでなくても、問題はないのではありませんか?」と申し上げることにしています。


では、医師にADHDだと既に診断されている方がいらっしゃったら、どうするのか?
その場合にも、とにかく、ご本人のお話しを詳しく伺うことにしています。

カウンセリングでADHDを治療することはできませんが、ADHDの症状により、周囲とうまくなじめなかったり、孤立してしまっている、引きこもり状態になってしまっているなどの問題を抱えているケースがあるので、そういう場合には、カウンセリングが役に立つと思っているからです。

そういう悩みを直接解決できることもあるかもしれませんし、詳しくお話して頂くことで、「傾聴」の効果で、心が少し軽くなることもあるのでは?と僕は思っています。


なお、ネット上には、ADHDの自己診断ができるようなテストが用意されている場合もあるようですが、そういうものを利用する場合には、そのテストの提供元が、本当に信頼できる機関なのかどうか、きちんと見極めてから利用した方がよいと思います。
いい加減なテスト結果に惑わされて右往左往するのは百害あって一利なし、です。

ADHDを疑っている場合には、自己判断せず、医師の診察を受けるようにしましょう、というのが僕の考えです。


-次回に続く-

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tag : ADHD 発達障害

適応障害とカウンセリング

私たちに環境の変化はつきものです。

学校への入学、進学、卒業、就職、転勤、引越し、結婚、離婚など様々です。

そのほとんどの場合、多少、気に入らないことや不都合なことがあっても、うまく馴じんでいくことができます。

しかし、その環境の変化が、その人にとって受け入れ難いものであったりして、どうしても、環境の変化について行けなかった時、「適応障害」と呼ばれる心の病に陥ることがあります。

例えば、「夫在宅ストレス症候群」と呼ばれる妻の病気?があります。

それまで、毎日、会社に通勤していた夫が、定年退職などを契機に、ずっと家にいるようになり、口を開けば「朝飯!」「昼飯!」「晩飯!」「風呂!」などと、1日中奥さんに要求するようになり、奥さんがノイローゼ状態になってしまうというのが、「夫在宅ストレス症候群」ですが、これも適応障害の1種であると考えられます。

その他、例えば、配偶者の浮気なども適応障害の原因となります。
「浮気された」という環境の変化についていけなくて、適応障害となってしまうのです。

適応障害では、うつと同じように、気分が沈みこんでしまったり、不安感でいっぱいになってしまったりします。
また、身体的症状として、腹痛、頭痛、不眠などが現れることもあります。

対処方法としては、なんといってもストレスの元凶となっているものを排除してしまうのが最も効果的です。

そうわかってはいても、例えば、「夫在宅ストレス症候群」の場合に、夫を排除してしまうなどというのは現実的な解決方法とは言えません。

そこで、この場合であれば、夫を排除することの代替案を考えることになります。

それは、個別に状況が異なるので、ここに何が正解だと書くこともできないのですが、例えば、奥さんに、月1回とか週1回、「家事免除の日」を作ってもらってはどうか?などと提案します。
あるいは、奥さんが月1回くらい、温泉などに小旅行に行かれることなんかもいいのではと思います。

このように、適応障害では、とにかく、その方のおかれた環境を改善してあげることが大切です。

だから、適応障害の方がカウンセリングにいらっしゃったら、詳しくお話をお聴きして、適応障害の原因や環境を変える方法を探ったり、提案したりします。

中には、お話を伺っていく過程で、カウンセリングで悩みを打ち明けて頂いただけで、気分が晴れたとおっしゃる方もいらっしゃいます。
適応障害は、ほうっておくと、うつになってしまうとおっしゃる医師もいらっしゃいます。

だから、環境の変化が起こった後、身心の変調を感じたら、早めに医師の診察を受け、適切に対処することが大切です。


-次回に続く-

tag : 適応障害

強迫神経症とカウンセリング

強迫神経症になると現れる症状には、「不潔恐怖」とか「不完全恐怖」があります。

「不潔恐怖」では、例えば、自分の手が汚いと感じて、何回も何回も手を洗う、などの症状がでます。

一概に、1日○回以上手を洗ったら、強迫神経症の不潔恐怖である、といった基準はないようですが、一般的には、手洗いをやめることができず、あかぎれ等を起こしているのに、それでも手を洗い続けたり、仕事を何回も中断して、手を洗わずにはいられないという感じで、日常生活に影響が出てくるようになり、そのことで本人も苦しんでいるようであれば、単なる「きれい好き」で片付けるわけにはいかず、それは病気であり、治療が必要と考えられるのだろうと思います。

「不完全恐怖」では、例えば、外出する際、「カギをかけ忘れていないかな?」と気になり、何回も確認するようになります。

カギのかけ忘れが気になること自体は、誰にでもよくあることであり、それをもってして、ただちに病気だとは言えないのですが、カギのかけ忘れがないか何回も何回も確認せずにはいられなくなり、そのせいで、結局、外出できなくなってしまったり、遅刻してしまうといった具合に、日常生活に支障をきたすようになってくると、やはり、それは病的だということになり、治療が必要だということになります。
僕がお会いした強迫神経症の方は、カギのかけ忘れの他、ガスの消し忘れなんかも気になるとおっしゃっていました。
「もし火事になったらどうしよう?」という考えが頭に浮かんできて(こういうのを「強迫観念」と言います)、確認せずにはいられなくなってしまうとのことでした。
治療としては、抗不安薬の服用で効果がでる場合があります。

僕がお会いしたことのある強迫神経症の方も、「薬のお陰でだいぶ楽になった」とおっしゃっていました。

強迫神経症の方が周囲にいらっしゃったら、無理に、強迫行為(確認行為)を止めさせてはダメです。
そのことにより、別の症状が出たり、パニックを起こしたりすることがあるからです。
強迫神経症の方のお話を詳しく伺ってみると、背景に、ストレス要因が隠れていることもあり、カウンセリングでは、じっくりお話を伺って、何か、病気の原因となっていることはないかを探っていきます。
そして、何か、見つかれば、それを解決するにはどうしたらよいか、相談者さんと一緒に考えてゆきます。
僕は、強迫神経症の方に対して、やったことはありませんが、エクスポージャー法が行われる場合もあるようです。

これは、例えば、「手を洗う」という行為を我慢するということを繰り返してもらい、その成功体験を積むことで、やがて、無理なく手洗いをしなくてもいられるようになる、というものです。

ですが、前述のとおり、強迫行為を無理に止めさせることは、危険を伴いますので、僕には、あまり気が進まない治療法です。


-次回に続く-

tag : 強迫神経症

うつとカウンセリング

「うつ」という心の病を聞いたことがない方は少ないのでは?と思います。

皆様方のイメージ通り、うつになると、ひどく心が落ち込み、沈み込んでしまいます。「不安感」を訴える方もいらっしゃいます。

「希死念慮」と言いますが、あまりにも精神的に苦しいため、自殺願望を持つに至る方もいらっしゃいます。

本人は、仕事なり勉強なりを「やらなければ!」と思っていますが、その一方で、やる気が起きず、体も心も自分の思うように動かないため、気持ちばかりが焦っていることが少なくありません。

特に成人の方の場合は、「このままでは、経済的に破綻する」と考え、病気そのものとは別の悩み・心配を抱えている場合も多いです。


身体的には、不眠、食欲不振、体重の減少、頭痛、胃の不快感、腰痛などがよく見られるようです。

また、「朝、起きられない」という症状が出ることもあり、会社員などの場合、社会生活に支障をきたすこともあります。

その原因は、明確にはなっていませんが、ストレスが関わっていることが多いようです。

ただ、心の病の中では、予後は良い部類に入るようです。
いったん、うつになれば、月単位、年単位の治療が必要となりますが、その多くは、社会復帰できるようです。


うつでは、不眠を伴うことが多いため、生活のリズムが乱れがちです。
このことに関し、医師により指導方法が異なることがあります。

生活のリズムを重視する医師においては、早寝早起きを推奨し、朝もきちんと起きるように指導されるようです。

一方で、そうした生活指導は行わず、自然に任せるという方法をとる医師もいらっしゃいます。
「不眠」とは言いますが、その多くは、「24時間眠れない」のではなく、夜は眠れなくても、昼間には眠気が自然に訪れることも多いのです。
なので、自然に任せる医師は、「眠くないのに、無理に薬を使い、夜に寝る必要はない。昼間、眠気が訪れた時に寝れば良い。」と考えています。

実際、うつにおける不眠はやっかいで、強力な眠剤を使っても、足元がふらついたりするだけで、眠れないということは、よくあるようです。

その一方で、「昼間は自然に眠気が訪れるのだから、薬に頼らなくてもよい」と考える医師もいらっしゃるのです。
「生活のリズを整えたからうつが治った」と考える医師と、「うつが治ったから、生活のリズムも元に戻った」と考える医師がいらっしゃるのです。
どちらがよいのか、医師でない僕は、それを断じる立場にはありません。
ただ、大事なのは、医師の治療を受ける以上、その医師の方針に従うことだと思います。

その上で、病気が一向によくならない、治療方針に納得がいかないなどとという場合には,違う医師の治療を受けてみるのもひとつの手段なのだろうと思います。


さて、うつの方に「頑張って!」と励ましてはいけないということは、多くの方がご存知かと思いますが、その理由はおわかりでしょうか?

そもそも、うつの方は、人一倍頑張り屋さんで、頑張って、頑張って、頑張り過ぎた結果、心と体のエネルギーを使い果たし、うつになってしまったと考えられます。

そんなうつの方に、「頑張って!」と声をかければ、人一倍頑張り屋さんなのですから、残り少ないエネルギーを振り絞って、頑張ろうとしてしまい、よけい病気を悪化させてしまうことがあるので、「頑張って!」と励ましてはいけないと言われています。
そんなうつの方とのカウンセリングですが、まずはご本人のお話をよくお聴きするようにしています。
うつの原因は、ハードワークだけではなく、職場の人間関係や家庭環境も影響している場合もあります。
そうした事情を僕がよく理解することから始めます。

そして、まずは治療が第一だと理解してもらえるよう説明します。
うつの方は、責任感が強い頑張り屋さんが多いので、「仕事上、自分の抜けた穴を仲間が犠牲になり、埋めている。同僚に迷惑をかけてしまい、申し訳ない」などと考えているケースも多いのです。

そういう方は、職場復帰に焦りを感じているケースが多いものです。しかし、治癒しないまま職場復帰すれば、ご本人が再度辛いめにあうのはもちろんのこと、病気の再発も可能性が高まります。

ですから、そうした気持ちに寄り添いながらも、まずは心と体の健康を取り戻すことが第一だということをわかってもらい、仕事の穴を埋めてくれた同僚への「恩返し」は、健康を取り戻せばいくらでも可能だということを理解してもらえるようにします。

また、うつに伴い、経済的な不安や雇用に関する不安を抱えていたりすることもあるので、その気持ちに寄り添うとともに、具体的な方策を僕が知っている場合には、それもお伝えするようにしています。

最後に、うつの治療には軽い運動が不可欠と考えられていることを書き添えておきます。
医師によっては、抗うつ薬は必要なく、軽い運動をすれば良いとする医師も存在するそうです。
もし、あなたがうつであるならば、主治医に、運動について相談してみてください。
一般的には、30分~60分の散歩、水泳などが良いようですので、主治医と相談の上、生活に取り入れると良いと思います。


-次回に続く-

統合失調症とカウンセリング2

今日は「うつとカウンセリング」について書こうと思っていましたが、統合失調症について、もう少し書きたいことがあるので、今日、昨日の続きとして「統合失調症とカウンセリング2」を書きます。

統合失調症の陽性症状として、幻聴、幻視などがあることは昨日書きました。

近年、統合失調症の中では幻聴を伴うものが増えているそうです。

この「幻聴」ですが、漢字では、「幻聴」と書くものの、ご本人には、まぎれもなく「聞こえて」います。

まわりの人には聞こえませんが、本人には聞こえているのです。

その内容は、その方が受けたストレスが影響することが多いそうです。

会社でストレスを抱えていた方は「会社を辞めろ」などという幻聴が聞こえることが多いそうです。

そして、この幻聴と会話していたりします。

この時、まわりには何も聞こえませんから、はたからみると、本人が、誰もいない空間に向かって話しかけているように感じられ、奇異な印象を受けることと思います。

でも、本人には聞こえているのですから、奇異の目でみたり、「何も聞こえないよ」などと言って、本人のことを否定しないでほしいと思います。

そうかと言って、「僕にも聞こえるよ」などとウソをついて、無理に話をあわせる必要もありません。

ウソをついても、辻褄が合わなくなり、すぐばれるので、かえって本人から、うそつきだという不信感を持たれる結果となります。

だから、「君には、そう聞こえているんだね。でも僕には聞こえないんだよ」という感じで、本人の言っていることに理解を示しつつ、正直に対応することが大切です。

あなたのまわりに統合失調症で幻聴を聞いていたり、幻視をみている人がいたら、今日のこの記事を参考にしてほしいと思います。

-次回は「うつとカウンセリング」について書きたいと思います。-

統合失調症とカウンセリング

今日から何回かにわけて、心の病とカウンセリングについて書きたいと思います。

カウンセリングルームは、医療機関ではありませんが、人の「心」に寄り添うことを仕事としているため、心の病を抱えた方がいらっしゃることが少なくありません。

心の病気は、包帯をしている訳でもなく、熱が出たりする訳でもないので、外見上は、病気であることが周囲には分かりづらく、「単なる怠け者」などと偏見の目で見られてしまい、それが原因でお悩みを抱えていらっしゃる方も存在するのです。

僕のカウンセリングルーム「こころケア」にも、心の病を抱えた方が、多数お越しになります。

そんな心の病の中で、今日は統合失調症カウンセリングについて書きたいと思います。

統合失調症は、一昔前まで「精神分裂病」と呼ばれ、いったん発症すると精神病院に入院となり、一生治らない病気というイメージのあった病気です。

確かに予後の悪い病気ではありますが、薬の進歩により、近年では社会復帰する方も増えており、約半数は社会復帰を果たすようになってきているようです。

なので、たとえ医師から統合失調症と診断されても絶望せず、正しく病気と向き合うことが必要です。

統合失調症の原因はよくわかっておらず、元々なりやすい素因をもった方が、ストレスなどをきっかけに発症するというのが、近年有力な説となっているようです。
統合失調症には、陽性症状と陰性症状があります。

陽性症状といっても、「陽気」という意味ではなく、妄想や幻聴、幻視、突然興奮して叫ぶ、などの症状のことを言います。

陰性症状とは、感情鈍麻(感情に乏しくなってしまう)、思考の貧困化、周囲への無関心などの症状のことを言います。

治療の基本は薬物療法が基本となりますが、例えば、陰性症状により、無気力状態となり、仕事や勉強をすることができなくなっているのに、周囲からは「怠け者」の烙印を押されてしまい、悩み、カウンセリングを受けにいらっしゃる方もいらっしゃいます。
そのような場合、僕は、その方の心に寄り添い、お話をお聴きすると同時に、できる範囲の社会的支援を行っています。

周囲から偏見の目で見られていたりする場合、自分を理解してくれる人がいるというだけで、少しほっとするケースもあるようです。
また、家族が「怠け者」などとおっしゃっている場合には、病気が原因ゆえ、怠けているのではなく、やりたくてもできなくなっているのだということを説明します。

また、当方では、ご希望により、SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)を受けられる施設の紹介を行ったり、障害を抱えた方がOAスキルを学べる学校を紹介するなどして、ご本人の支援も行います。

統合失調症という病気そのものをカウンセリングで治すことはできませんが、その病が原因で、対人関係がうまくいかなくて悩んでいたり、周囲から怠け者の烙印を押されて悩んでいたりする場合には、カウンセリングで、その方のお力になれる部分があると僕は思っています。

あなたが統合失調症でお悩みであったり、あなたの周囲に統合失調症の方がいらっしゃって、何か悩みごとがある場合には、お気軽にご連絡下さい。
その時の状況により、できる範囲でご相談に応じます。
カウンセリングを行う場合は料金を頂いておりますが、簡単なご相談なら無料でご対応致します。

次回は、うつとカウンセリングについて書きたいと思います。


-次回に続く-

tag : 統合失調症 カウンセリング

プロフィール

「こころケア」カウンセラー平山靖高

Author:「こころケア」カウンセラー平山靖高
神奈川県川崎市中原区でカウンセラーをやってる平山靖高といいます。
1960年代の生れで、1980年代に早稲田大学を卒業後、富士通に就職。2014年に富士通を退職し、2年間バイトをしながら、カンセリングや心理学を学び、2016年7月にカウンセリングルーム「こころケア」を開業し、現在に至る。
離婚経験があり、現在は独身。ちなみに子供はいません。
詳しい自己紹介をブログ本文に載せているので、是非ご参照下さい。


ビール,音楽(最近のお気に入りは米津玄師のLemon),韓国旅行が好きです。

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