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ノムさんは言った「涙が出ないんだよ」

稀代の名捕手、野村克也さんがNHKのインタビューに答えている様子をテレビで拝見しました。

野村克也さんは2年前、愛する沙知代に先立たれています。

「なぜだろう。涙が出ないんだよ。愛してないんだろうか?」と野村さんは語っていました。

僕が思うに、たぶん、それは全くの逆で、めちゃめちゃ愛してるからこそ涙が出ないんだと思います。

ノムさんには、沙知代さんを失った悲しみが大き過ぎて、「分離」という現象が起こってるんじゃないかな、というのが僕の感想です。

分離」というのは、防衛機制という人の心を守る仕組みのひとつで、沙知代さんを亡くした悲しみがあまりにもつらくて、受け入れると自分の心が壊れてしまうので、そういう事実と自分を「分離」することで、自分の心を守ろうとしているのです。

だから、ノムさんが涙が出ないと言っているのは、深く愛してた証拠なんだろうと思います。

こんな分析をしたところで、沙知代さんが帰ってくるわけではありません。
近しい人を失うというのは、悲しいものですね。

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ジャンル : 心と身体

tag : 防衛機制 分離

防衛機制-投影(投射)-

心を守る仕組み「防衛機制」のうち、「投影(投射)」とは、自分の中にある感情などを認めたくない場合に、他者にその感情があると考えることを言います。

たとえば、自分が相手に対して内心敵意をいだいていたような場合、「相手が自分に敵意をいだいている。けしからん」というように相手を責めることで処理しようとします。

この場合、自分が相手に敵意をいだいていることを認めたくないので、「相手が自分に敵意をいだいているのだ」としてしまい、自分の好ましくない感情をないものにしようとしているのです。

これは、無意識のうちに働きます。

なので、「相手が自分を嫌っているから、自分も相手がきらいなのだ」と感じているような場合、実は相手は何とも思っておらず、嫌っているのは自分自身の方だったりするわけです。

そうやって、「人を嫌う」という自分のイヤな部分をないものにして、自分を守ろうとするのです。

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tag : 防衛機制 投影 投射

防衛機制-同一化-

心を守る仕組み「防衛機制」のうち、「同一化」とは、自分が尊敬する人、憧れている人、理想とする人などの振る舞いや特徴を真似て欲求を満たそうとするものです。

たとえば、映画のヒーローの真似をするとか憧れのアイドルと同じ衣装を着るなどの行動がこの同一化にあたります。
よく、プロ野球選手のユニフォームを着て応援している人がいますよね。
ああいうのも同一化です。

子どもは、なにかしら親を同一化しながら、物事を覚えていくので、同一化は教育的な側面を持った防衛機制だといわれているようです。

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防衛機制-昇華-

心を守る仕組み「防衛機制」のうち、「昇華」とは、性的欲求とか何かしらの攻撃的欲求などの反社会的欲求を社会的・道徳的に認められる形に置き換え、その実現によって自己実現を図ろうとすることです。

主に、スポーツ、仕事、学業、芸術などを通じて、自己実現を図ろうとします。

失恋して、ぽっかりあいた心の穴を埋め合わせるかのように、仕事に熱中したり、破壊的な衝動をスポーツに向けて、一生懸命練習に励むなどの行動は昇華にあたります。

好ましくない欲求エネルギーを社会的・道徳的に認められる方向に向ける動きなので、防衛機制の中では、最も望ましいとされているようですが、欲求の転換先で失敗してしまったり、うまくいかなかったりすると、心の負担が大きくなってしまい、ひどい場合には、うつなどの心の病になってしまうこともあるようです。



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防衛機制-補償-

心を守る仕組み「防衛機制」のうち、「補償」とは、ある分野での劣等感を解消するために、他の分野で優越感を求める防衛機制のことです。

例えば、勉強ができないぶん、スポーツにをがんばるというのは、この補償です。
「勉強ができない」という劣等感を「スポーツができる」という優越感で埋め合わせしようとしたりするわけです。

僕は、高校時代、勉強が苦手な生徒でした。
頭が文系でできているらしく、英語や現国なんかは、あまり勉強しなくてもなんとかなる感じでしたが、数学・物理・化学はからっきりダメでした。
特に数学は全然わからなくて、なぜ留年せずに卒業できたのか、今でも不思議なくらいです(笑)

そんな僕は、勉強とは好対照に、野球(部活)ではがんばっていました。
冬場の練習が休みの時期も、自宅周辺でランニングを欠かしませんでしたし、練習後、家に帰ってからも素振りをやってました。
僕と同じようにやる気のある部員を誘って、早朝、授業が始まる前に、バッティング練習をしていた時期もありました。
ポジションはキャッチャーでしたので、肩を鍛える自主練習もやっていました。

おかげで、高校最後の夏の大会では、都大会でベスト4まで進むことができ、個人的にも、打率3割、盗塁阻止率ほぼ100%を記録しました。
盗塁阻止率は統計をとっていたわけではありませんが、一度も盗塁された記憶がないです。

そんなふうに、野球をがんばっていた僕は、「勉強ができない」という劣等感を野球に打ち込むことで解消していたと考えることができるわけです。

もちろん、当時、僕にそんな意識があったわけではなく、ただ純粋に野球が好きで練習していただけなんですけどね。

僕は野球という「補償」があったおかげで、きっと勉強ができないという劣等感をあまり感じないで済んだのだろうと思います。

防衛機制の中でも、この「補償」は比較的健全な部類に入るんだろうと思います。





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tag : 防衛機制 補償

防衛機制-知性化-

心を守る仕組み「防衛機制」のうち、「知性化」とは、感情を感じる代わりに頭で考えることで、その感情から逃れ、自分を守ろうとすることです。

自分の身の上に起こったイヤな出来事をまるで他人事のように客観的に突き放して捉えることによって、自分の心にとって辛い出来事から心理的な距離を置き、状況全体を俯瞰した視点から冷静に分析していくことを通じて自分自身の心との折り合いをつけていき、そのつらい体験から自分の心を守ろうとします。

つまり、自分の感情をありのままに感じることやそれ以上深く自分の気持ちと向き合うことがつらい時に、心理学を勉強したり、本を読んで知識を増やすなどして、自分の心を分析して、理屈によって自分を変えようとしたり、自分を理解しようとしたりします。

知性化によって、色々理屈をつけて、自分では解決したようなつもりになっていたとしても、実は心の中にある葛藤は解決していないので、問題解決のためには、そのありのままの「心」に向き合う必要があります。

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防衛機制-合理化-

心を守る仕組み「防衛機制」のうち、「合理化」とは、都合の良いもっともらしい理由をつけて自分を正当化することです。

この合理化については、「すっぱいブドウの理論」が有名です。

それは以下のようなたとえ話です。

ある日、キツネがおいしそうなブドウが実っているのを見つけます。
ところが、キツネがいくらジャンプしてもブドウに届かず、どうしても食べることができません。
やがて、そのキツネは「どうせあのブドウはすっぱくてまずいブドウだ」と捨て台詞を吐いて去っていきます。

ブドウが美味しいかすっぱいかは、食べてみなければわからないわけですが、キツネは、それを「すっぱい」と決めつけて、納得しようとしている訳です。

このように、本当は欲しくても手に入らないものを不当に低く評価してしまうのです。

この「欲しくても手に入らないもの」とは、好きになった人の愛情であったり、会社での地位であったり、人によって様々です。

例えば、好きな人に振り向いてもらえず、「あの男(女)は最低人間だから、付き合わなくて良かった」などというのは、この「合理化」であると言えます。
この場合、本人は片思いをふっきれたような気分になっていますが、心の底のほうでは、まだ愛しているので、そのようなセリフが出てくるのです。
本当にふっきれた人は、悪口など言わず、とりたててその人のことを話題にしようとはしないものです。
ですから、僕がそのようなセリフを聞いた時には、

「あ~、本心ではまだ好きなんだし、傷は癒えていないんだな~」

と考え、その方のやるせない気持ちに寄り添うようにしています。


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防衛機制-退行-

心を守る仕組み「防衛機制」のうち、「退行」とは、現在置かれた状況に対して、幼い頃の未熟な段階の行動に逆戻りすることです。例えば、自分に弟や妹ができた時に、おねしょが再発したりするのは、この「退行」と言えます。

これは、おねしょなどをすることによって、親の気を引き、親の関心を引きつけることにより、弟や妹に関心が移ってしまって「寂しい」という気持ちから、自分を守っているわけです。

つまり、俗にいう赤ちゃん返りは「退行」という訳です。

こういう場合は、おねしょをしたからといって、叱ってしまうのはかわいそうです。

わざとやっているわけではなく、また、寂しさゆえの結果なのですから。
むしろ、その「寂しい」という気持ちに寄り添ってあげるとよいでしょう。


また、退行は大人にも出ることがあり、下記のような症状を示すことがあります。

・恋人や家族に甘える。
・赤ちゃん言葉で話す。
・ぬいぐるみを肌身離さず持ち歩く。
・自分の指をしゃぶるようになる。
・自分で食事を食べず、口に運んでもらう・・・etc

大人の退行も何らかのストレスが原因ですから、ストレス解消につとめるとよいでしょう。

ストレスの解消方法がわからなかったり、重症の場合は医師に相談するか、カウンセリングを受けることなどが有効です。

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防衛機制-分離-

その人にとって、受け入れ難い事実や感情をそのまま感じるとあまりにもつらいので、それらを感じないようにして、自分の心を守る防衛機制を「分離」(「隔離」)といいます。

例えば、恋人や親、親友など、親しい人を亡くしたのに、涙が出ないといった場合、それは分離と言われる現象です。


親しい人を亡くした悲しみがあまりにもつらいので、受け入れると自分の心が壊れてしまうのです。

それで、そういう事実と自分を「分離」することで、自分の心を守ろうとしているわけです。

やむを得ない場合もあると思いますが、「悲しい時は悲しい」「楽しい時は楽しい」というのが、人の本来の姿であり、健全な姿なのだろうと思います。

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防衛機制-逃避-

心を守る仕組み「防衛機制」のうち、「逃避」とは、文字通り、イヤなものから逃げることです。

適応出来ない状況や不安な状況から逃れようとする行動です。

例えば、試験前に、普段はやらない部屋のかたづけをやってしまったりしますよね。
あれは「試験勉強」というイヤなものから「逃避」しているわけです。

また、学校に行きたくない子供が腹痛を起こしたりします。
これも「逃避」ですが、仮病ではなく、実際に腹痛を起こします。

内科を受診させて異常がなければ、心理的要因を疑う必要があります。
この場合、「気持ちの問題だから」といって無理矢理学校にいかせてはダメです。

「なんで学校に行きたくないのか?」という心の問題を解決しなければいけません。
背景にいじめなど深刻な問題があるかもしれないので、注意が必要です。

大人でも、夫婦間や家庭に何か問題があると、無意識のうちに、仕事に「逃避」したりします。
本人に言わせると「仕事が忙しくて・・・」と言いますが、これは無意識のうちに「逃避」しているのです。

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tag : 防衛機制 逃避

防衛機制につて

人は、自分にとって、何かつらいことや悲しいこと、ショッキングなことなどがあった時に、自分の心を守ろうとして、色々な働きをすることがあります。

例えば、解離性同一性障害(多重人格)は、何か、その人にとって何か耐えがたい出来事があった時に、「それを体験しているのは自分ではない。別人物なのだ」と信じ込むことで、別人格が生れ、その人の中では、その耐えがたい体験は「別人格」が体験したことであり、本人である主人格には何も関係ないことなのだということになります。その結果、その人の心(主人格)は、その耐えがたい経験から守られるのです。

こういう心の働きを防衛機制といい、主に以下の9つがあります。

①逃避
②分離
③退行
④合理化
⑤知性化
⑥補償
⑦昇華
⑧同一化
⑨投影

明日から、それぞれについて、簡単に説明していきたいと思います。


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プロフィール

「こころケア」カウンセラー平山靖高

Author:「こころケア」カウンセラー平山靖高
神奈川県川崎市中原区でカウンセラーをやってる平山靖高といいます。
1960年代の生れで、1980年代に早稲田大学を卒業後、富士通に就職。2014年に富士通を退職し、2年間バイトをしながら、カンセリングや心理学を学び、2016年7月にカウンセリングルーム「こころケア」を開業し、現在に至る。
離婚経験があり、現在は独身。ちなみに子供はいません。
詳しい自己紹介をブログ本文に載せているので、是非ご参照下さい。


ビール,音楽(最近のお気に入りは米津玄師のLemon),韓国旅行が好きです。

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