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ADHDとカウンセリング

たまに僕のところヘ「私は、自分がADHDではないかと心配になりまして」と心配そうな顔をして尋ねてくる方がいらっしゃいます。

ADHDとは、「注意欠陥・多動性障害」のことで、発達障害の一種です。

(話が、ちょっとそれますが、僕は、「発達障害」という呼び方が、あまり好きではありません。「障害」という、「何か欠陥のある人」と決めつけて差別しているような語感が嫌いなのです。確かに、普通の人とはちょっと違うかもしれませんが、それは、「強い個性」ととらえても良いものだと思っていますし、逆に、発達障害の方の中には、常人にはあり得ないような特異な才能を持っている方もいらっしゃいます)

話を元に戻します。

ネットなどで簡単に調べられるようになったせいか、ADHDという病名をご存知の一般の方も多いようで、冒頭のような方がいらっしゃるようです。

ADHDと診断される方の特徴は、「多動」「衝動的」「不注意」の3つです。

「多動」とは、落ち着きが極端にない状態を指します。

「衝動的」とは、そのまんまの意味で、突発的に何かをやろうとしたりします。

「不注意」もそのまんまの意味で、物を紛失しやすかったりします。
ここまで書くと、なぜ冒頭に書いたように「自分がADHDなのではないか」と心配になる方が出てくるのか、おわかり頂けるのではないでしょうか?

落ち着きのない人なんて、ありふれていますし、たまには衝動的に行動することだってあるでしょう。
落とし物をして、物をなくした経験なんて、体験したことのない方の方が少ないのではないでしょうか?
要するに、「多動」「衝動的」「不注意」というだけでは、簡単には判断できないのです。

特に、子どもの場合は、そもそも多動で衝動的、不注意なのが普通ですから、診断にあたっては注意が必要と言われています。


さて、冒頭のように、僕のところヘ「自分はADHDではないか?」と心配そうな顔をした方がいらっしゃったら、どう答えるのか?

結論を先に言うと
「私にはわかりません」
と答えます。

そもそも、診断は医師が行うもので、カウンセラーである僕は行うことはできませんし、そのための教育も受けていません。

僕が「あなたはADHDです」などと言ってはいけないのです。

でも、せっかく訪ねてきてくれた方に、「僕にはわかりません」と一言、言うだけでは申し訳ないので、そういう場合には、取りあえず、その方のお話をよくお聴きした上で、ADHDがどういうものかを説明しています。
たいていの場合、そうやって僕のところへ訪れてきた方はADHDではなさそうだなと、僕は内心感じていることが多いです。

でも前述のとおり、診断という行為は僕はできないので、「心配なら医師の診断を受けてみて下さい」と伝えるようにしています。

たぶん、ADHDに限らず、発達障害全般に、確定した診断は難易度が高いのだろうなと僕は思っています。

一言でADHDと言っても、その程度は、様々で、一般の方とほとんど変わらない方も多いと思うからです。

ただ、僕は、ADHDという診断名がつくかつかないかは、さして重要なことだとは考えていません。

要は、普通の人と変わらずに生活できれば、ADHDであっても、そうでなくても問題はないと考えているからです。
だから、自分がADHDではないかと心配している方に、私がよく聞くのは「あなたがADHDだったとして、今、日常生活に何か支障をきたしていますか?」ということです。


「日常生活(会社生活や家庭生活など)に支障をきたしていないのであれば、ADHDであっても、そうでなくても、問題はないのではありませんか?」と申し上げることにしています。


では、医師にADHDだと既に診断されている方がいらっしゃったら、どうするのか?
その場合にも、とにかく、ご本人のお話しを詳しく伺うことにしています。

カウンセリングでADHDを治療することはできませんが、ADHDの症状により、周囲とうまくなじめなかったり、孤立してしまっている、引きこもり状態になってしまっているなどの問題を抱えているケースがあるので、そういう場合には、カウンセリングが役に立つと思っているからです。

そういう悩みを直接解決できることもあるかもしれませんし、詳しくお話して頂くことで、「傾聴」の効果で、心が少し軽くなることもあるのでは?と僕は思っています。


なお、ネット上には、ADHDの自己診断ができるようなテストが用意されている場合もあるようですが、そういうものを利用する場合には、そのテストの提供元が、本当に信頼できる機関なのかどうか、きちんと見極めてから利用した方がよいと思います。
いい加減なテスト結果に惑わされて右往左往するのは百害あって一利なし、です。

ADHDを疑っている場合には、自己判断せず、医師の診察を受けるようにしましょう、というのが僕の考えです。


-次回に続く-

テーマ : メンタルヘルス
ジャンル : 心と身体

tag : ADHD 発達障害

プロフィール

「こころケア」カウンセラー平山靖高

Author:「こころケア」カウンセラー平山靖高
神奈川県川崎市中原区でカウンセラーをやってる平山靖高といいます。
1960年代の生れで、1980年代に早稲田大学を卒業後、富士通に就職。2014年に富士通を退職し、2年間バイトをしながら、カンセリングや心理学を学び、2016年7月にカウンセリングルーム「こころケア」を開業し、現在に至る。
離婚経験があり、現在は独身。ちなみに子供はいません。
詳しい自己紹介をブログ本文に載せているので、是非ご参照下さい。


ビール,音楽(最近のお気に入りは米津玄師のLemon),韓国旅行が好きです。

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