返報性について

以前にも似たようなことを書きましたが、人には「返報性」といって「何かをしてもらった」相手には同程度のものを「お返ししたい」という心理が働いています。

例えば「自己開示の返報性」とか「好意の返報性」とか言われているものです。

これは、例えば、「自分に何か秘密を打ち明けてくれた相手には、自分も何か秘密を打ち明けたいという心理が働いている」といったものです。

(「そういう心理が働いている」ということであって、実際に行動に移すかどうかは、また別の問題です)

で、ここから先は、僕の独自理論なのですが、この「返報性」には「悪い返報性」があるんじゃないかなって思っています。
いわゆる「やられたらやり返す」という心理です。

で、人の悲しい性(さが)ですが、「悪い返報性」の場合には「同程度+α」になってしまうようなのです。
半沢直樹の「倍返しだ!」ってやつが、その代表例。

そのように考えると、最近のアメリカと中国の貿易戦争や日本と韓国の報復措置のかけあいなんかは心理学的には簡単に説明できる現象なんです。
あれをやっている人たちは、僕にとっては実にわかりやすい人たちなのです。

まぁ、説明ができたからといって、解決方法が存在する訳ではないので、「だから何?」と言われてしまえば、それまでの話なんですけどね(笑)


返報性

tag : 自己開示の返報性 好意の返報性 返報性

返報性

以前にも一度、「返報性」には触れたことがありますが、今日は、再度「返報性」について書きたいと思います。

人には、相手が何かしてくれたら、その相手に、ほぼ同等のことをして返したいという心理が働きます。
この心理を「返報性」と言います。

好意の返報性」とか「自己開示の返報性」などが、その代表例です。

好意の返報性」とは、人は、自分に好意を向けてくれた相手には、好意的になる心理を言います。
なので、あなたが、誰かと仲良くなりたかったら、まずは自分が相手に好意を示すと、相手には、「あなたに好意を示したい」という心理が働きます。
ただ、そういう心理が働いても、それを必ず実行してくれるとは限りません。
人によっては、何も返してくれなかったりすることもあるでしょう。

だから、「好意の返報性」を期待して、あなたが、好きな異性に好意を向けても、何も返ってこないこともあります。
そういう時は、あまりしつこく追い回すと、逆に嫌われてしまったり、はなはだしい場合にはストーカー扱いされたりするかもしれないので、過信は禁物です。

自己開示の返報性」とは、人は、自分に向かって、内面などを開示してくれた相手には、自分も自己の内面を開示したくなるという心理のことを言います。

だから、誰かと「腹を割って話せる仲になりたい」と思ったら、まずは、あなたが相手に自分の情報を開示してみることです。そうすれば、相手にも自己の情報を開示したいという心理が働きます。
但し、この場合も、必ず、相手がその心理を実行してくれるとは限らないので、あまり確信が持てない時は、自分の自己開示も、あまり全部さらけ出さない方がいいかもしれません。

さて、ここまでは、以前、書いたのと中身は同じですが、ここから先は、僕の独自見解です。
本で得た知識でも学校で習った知識でもありません。
あらかじめ、ご承知おきください。

僕が思うに、返報性は、悪い方にも働くと思うのです。

いわゆる「やられたら、やり返す」という心理です。

最近のアメリカと中国の貿易摩擦をみていると、まさに、この「悪い返報性」が働いているように思えるのです。

最初にアメリカが、中国に仕掛けましたね。
アメリカは、中国製品にかかる関税を大幅に引き上げました。
すると、中国も負けじとアメリカ製品の関税を引き上げました。
あとは、みなさんご存知のとおり、徐々にお互いエスカレートしていき、いくところまでいってしまいましたよね。
あの様子は、まさに「やられたら、やり返す」という「悪い返報性」の典型例なのでは?と思います。

そして、ちょっとたちの悪いことに、通常の返報性は、「相手と同等」レベルのお返しがしたくなるという心理ですが、「悪い返報性」の場合は、「同レベル+α」にしたくなるようで、相手にやられたことより、ちょっとだけ多く仕返ししたくなるようです。

ですから、アメリカと中国の関税の掛け合いのように、少しずつエスカレ-トしていきやすいのでしょう。

何年か前、「半沢直樹」というテレビドラマがヒットしたことを覚えている方も多いと思います。

あのドラマの中で、主人公「半沢」は「やられたら、やり返す。倍返しだ!」と言っていました。
あれも、悪い返報性の例で、しかも「倍返し」ですから、かなり悪い例だと言えるでしょう。

現実の世界では、緊張状態にある国同士の間では、わずかな衝突が、この返報性により、結局戦争にまで発展してしまうこともあり得るのです。

ですから、この「悪い返報性」は、ドラマの中だけの話にして欲しいと思うのですが、中々そうはいかないのが、人間の人間たるゆえんといったところでしょうか?




テーマ : 気になるニュース
ジャンル : ニュース

tag : 好意の返報性 自己開示の返報性 返報性

プロフィール

「こころケア」カウンセラー平山靖高

Author:「こころケア」カウンセラー平山靖高
神奈川県川崎市中原区でカウンセラーをやってる平山靖高といいます。
1960年代の生れで、1980年代に早稲田大学を卒業後、富士通に就職。2014年に富士通を退職し、2年間バイトをしながら、カンセリングや心理学を学び、2016年7月にカウンセリングルーム「こころケア」を開業し、現在に至る。
離婚経験があり、現在は独身。ちなみに子供はいません。
詳しい自己紹介をブログ本文に載せているので、是非ご参照下さい。


ビール,音楽(最近のお気に入りは米津玄師のLemon),韓国旅行が好きです。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

タグ

カウンセリング アダルトチルドレン 防衛機制 パーソナリティ障害 自己紹介 PayPay 富士通 愛着障害 カウンセリング技法 コミュニケーションスキル 開業 自己開示の返報性 返報性 多重人格 解離性同一性障害 好意の返報性 自尊心 完璧主義 職業倫理 早稲田大学高等学院 アディクション 嗜癖 適応障害 強迫神経症 ドア・イン・ザ・フェイス タイガーウッズ カウンセラー ADHD フット・イン・ザ・ドア 発達障害 大学時代 カウンセリング料設定 来談者中心療法 退職 離婚 早稲田 結婚 認知行動療法 統合失調症 カサンドラ症候群 GW JetSki 新婚生活 高校時代 依存症 ゴールデンウィーク 笑顔 上手なNOの言い方 完璧主義の治し方 ペット 年金 分離 投影 投射 カタルシス 子猫 里親募集 歯磨き 消費税 増税 不眠恐怖症 不眠症 自己肯定感 忖度 DV 同一化 Mami 韓国 ノンバーバルコミュニケーション 守秘義務 リストカット 摂食障害 アサーション 対話分析 バーバルコミュニケーション 逃避 性的暴力 補償 昇華 知性化 合理化 平成 令和 うつ 

「こころケア」公式SNS
「こころケア」アンケート
カウンター2020
更新通知登録ボタン

更新通知で新しい記事をいち早くお届けします

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR