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強迫性パーソナリティ障害とカウンセリング

昨日、このブログにたくさん「いいね」を頂いていることに気づきました。
「いいね」して下さった方、ありがとうございます。
書いてて、とても励みになります。

さて、今日は「パーソナリティ障害カウンセリング」のラストとして、「強迫性パーソナリティ障害カウンセリング」について書きたいと思います。

ここでいう「強迫」とは一般的に使われている「脅迫」とはちょっと意味が違います。
別に「おどす」という意味ではありません。

また「強迫(神経)症」と名前が似ていますが、これは別の障害です。


ご参考:強迫(神経)症とカウンセリング


強迫性パーソナリティ障害の方は、

「何事も完全でなければ気が済まない」
「規則や形式といったものに非常に従順」
「頑固で柔軟性に欠ける」

といった特徴があります。

完璧主義の方は、どんなところにも一人くらいはいるものですが、だからと言って、軽率にその人を
「あなたは強迫性パーソナリティ障害だ」などと決めつけてはいけません。

その頑固な完璧主義が度を越して病的に、はなはだしく、会社生活や日常生活に影響を及ぼすようだと障害だということになり、「強迫性パーソナリティ障害」だとされるのです。

例えば、資料作成にあたって、細部にまでこだわるあまりに締め切りに間に合わないといったことがたびたびあり、そのために顧客を怒らせてしまい、出入り禁止になったなどということが、色々な顧客において繰り返されているようであれば、それは、お客様が厳しいのではなく、この障害が疑われるのかもしれません。

強迫性パーソナリティ障害は、遺伝的なので治りにくいとされています。

なので、強迫性パーソナリティ障害の方が、もし僕のところへ来たとしても、あまりお力になれないかもしれません。

でも、このタイプの方は、障害を自覚しているので、その苦しみにカウンセリングで寄り添うことはできるでしょう。

ちなみに強迫性パーソナリティ障害においては、薬物療法も決定打に欠けるようなので、少々やっかいな障害だと言えるでしょう。


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依存性パーソナリティ障害とカウンセリング

依存性パーソナリティ障害の方は、自分に自信がなく、何事においても他人に頼らずにはいられず、自分のことであっても、人に決めてもらいたがります。

他人の承認や愛情を強く求め、他人の願望と一致して生きようとします。

他人の中に中心があり、自分の中にはありません。

自信がないので、ひとりでいることを恐れ、いつも「人に見捨てられるのではないか」とか「他人に認めてもらえないのではないか」という不安を抱いています。

甘えることを拒絶されたり、頼れる人がいなくなると、うつや不安障害に陥りやすいです。また、ひきこもりになるケースもあります。

治療としては、自分の意見を人前ではっきり主張できるようにする「自己主張訓練」、家族療法(個人はもとより、個人を取り巻く家族関係や家族員全体を対象として行うカウンセリングのこと)、集団療法、ロールプレイを中心とする行動療法などが必要とされていて、これらを通じて、「イエス・ノーをはっきりさせる」ことや「自己主張」ができるようにしていきます。

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回避性パーソナリティ障害とカウンセリング

回避性パーソナリティ障害の方は、人からどう思われているかといった不安が強く、「自分が人に受け入れられるかどうか」に対して極めて敏感で「確実に受け入れられる」と確信しない限り、その場所に行こうとしません。自尊心が傷つくのを避けるのです。

過保護に育った方が多く、ひきこもり、うつ、不安障害(特に社会不安性障害、全般性不安障害)を併発しているケースが多いです。

自己愛性パーソナリティ障害の場合は、自己愛が傷つけられるとひきこもりますが、回避性パーソナリティ障害の場合は、自信がないので、最初から傷つきそうな場は回避してしまう傾向があります。

治療としては、社会技能訓練(SST)を中心にした集団療法や「ロールプレイ」を中心とした行動療法によって、本人自身が自分の抱える問題の中核、つまり「保護されていなければ安心できない」という点に気がつくようにするすることが肝心です。
そして、「傷つきやすさから、どう脱して、強くなるか」という問題に焦点を絞っていきます。

自己愛性パーソナリティ障害の方にカウンセリングでできることは、少ないかもしれません。

二次障害(ひきこもり、うつ、不安障害)を起こしている場合には、色々と社会生活上の悩みを抱えていると思われるので、そうした心に寄り添うとともに、SST等に参加するよう促していきます。



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自己愛性パーソナリティ障害とカウンセリング

自己愛性パーソナリティ障害の方は、「自分は特別な人間であり、特別な才能や美貌を持っている。だから、誰からも賞賛されるべきだし、特別な待遇を受けて当然だ。」というような肥大した自尊心を持っていて、他人からの評価に敏感です。

プライドが異常に高く、他人からの評価に過敏に反応します。
それゆえ、プライドが傷つくことに耐えられず、ちょっとした挫折で、うつや不安障害、ひきこもりになったりします。

また、自分の目的のためには、人を利用するという利己的な面を持つ人もいます。

いつも、相手に「自分は特別なのだ」と思ってもらいたがり、そう扱われることを要求するので、、対人関係がうまくいかないことが多くなります。

自己愛性パーソナリティ障害の方においては、心理療法が極めて重要とされています。

「自分は特別だ」と固く思っているので、本人の自尊心を一応守りながら、信頼を得たところで、本当の問題は、本人の人格にあることを話して、問題の本質を突いていき、納得してもらうようにします。

入口で、しくじり、本人の信頼が得られないと治療は失敗するので、最初が肝要です。


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演技性パーソナリティ障害とカウンセリング

演技性パーソナリティ障害の方は、その名のとおり演技的で、いつも注目されたいと思っています。自分が中心にならなければ気がすまないという特徴があります。

こう書くと、「ああ、そういうタイプなら、私の周りにもいる、いる」などとお感じになるかもしれませんが、このブログで僕が書いた「パーソナリティ障害とカウンセリング」のページを思い出して下さい。
家庭生活や社会生活上、支障をきたしている場合に、はじめて「パーソナリティ障害」と診断されるのであって、ちょっと演技っぽい行動を取ることが多かったり、自分が中心にいたいという言動があるからといって、それで問題が起きていなければ、それは「個性」であって、「障害」ではありません。

時々、ネットで聞きかじりの知識で、「あの人はパーソナリティ障害だ」などと決めつける方がいらっしゃいますが、それは誤りというものです。

さて、この演技性パーソナリティ障害の方は、非常に誘惑的で、人を操作するのが上手です。
また、他人から愛情を得ようと、自分から積極的に働きかけます。

自分や自分の行為すべてについて、誰からも愛され、賞賛される必要があると思っているので、拒絶されることに対して強い恐怖感を持っています。

ある年齢を過ぎて、容姿が衰えたり、能力が評価されないような状況になり、人を引きつける力を失ってしまうと、うつ状態になってしまったり、アルコール依存症などになってしまったりすることがあるとされてます。


治療法としては、薬物療法よりも心理療法が重要とされていて、本人が自分の幼児的で非現実的な依存的空想に気づくように助けていきます。

非常に自己中心性が強いので、最初から人格の問題点をつくと、大きな屈辱感を与えてしまい、かえって反発を招くので、まずは信頼関係を築くことが大切で、「本題」に切り込むのは、それからです。


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境界性パーソナリティ障害とカウンセリング

境界性パーソナリティ障害の方は、衝動的で気分の移り変わりが激しいため、対人関係がいつも不安定です。
オール・オアナッシング思考の方が多いです。
「自分が見捨てられるのではないか?」という強い不安感を抱えていて、孤独には弱いです。
しばしば、衝動的に、リストカットなどの自殺を図ります。

境界性パーソナリティ障害は、年齢が上がるにつれ自然と治っていくケースも多く、長くても4年前後で、だいたいの問題は沈静化し、30歳前後になると一層軽くなっていきます。

境界性パーソナリティ障害の方の母親は、過保護で過干渉である場合が多く、そのため、思春期になっても十分に自己が育っておらず、自立できないケースが目立ちます。

愛情欲求が極めて強いため、人から期待どおりの愛情が得られないと、途端に被害妄想が強くなったり、攻撃的になったりします。

ストレスには弱く、同時に複数の病気(摂食障害、うつ、パニック障害など)を抱えていることが多いです。

不登校、出社拒否になり、その後、対人関係への不安などから、ひきこもってしまうケースがとても多いようです。

こんな境界性パーソナリティ障害の方へのカウンセリングですが、愛情欲求が極めて強いため、当たり前のように恋愛転移を起こします。これをある程度受け入れないと、カウンセリングは持続せず、受け入れ過ぎるとカウンセリングは破綻するので、その辺のバランス感覚が必要とされます。

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反社会性パーソナリティ障害とカウンセリング

反社会性パーソナリティ障害の特徴は、その名のとおり

①反社会的な行動や犯罪をひんぱんに繰り返す
(犯罪者や非行に走っている人)

②良心にとぼしいので、①にもかかわらず、罪悪感を感じることがなく、不安やうつのような気分におそわれることもない。

③15才以前から行為障害(ウソをつく、万引き、暴力、動物の虐待など)と呼ばれる様々な問題行動をとっている。

などの特徴があり、うそつきで人をだましたりしますし、衝動的で向こう見ず、攻撃的です。

それでいながら、本人は罪悪感を持っていないので、外来では治療はできないと言われます。このため、治療法としては、入院させて力動精神療法や支持療法で対応するという方法がとられるようです。

反社会性パーソナリティ障害の方のカウンセリングですが、ちょっと対応は難しいかもしれません。

たぶん、反社会性パーソナリティ障害の方は、カウンセリングルームになど来ないと思うからです。

僕は一度、このタイプのパーソナリティ障害の方とお話したことがありますが、全くカウンセリングが成立しない感じで、完全に失敗してしまいました。
その上、カウンセリング中に怒り出してしまい、料金も踏み倒されてしまいました。
そのようなことをなさったのは、後にも先にもその方だけです。

もし、また反社会性パーソナリティ障害の方が、当方(カウンセリングルーム「こころケア」)にいらっしゃったら、その時の経験を活かし、相手を怒らせないようにしながら、お話を傾聴し、「反社会性・・・」とは言いつつ、何か悩みはないのか、探っていくようになると思います。

非常に難しいケースであり、初回にリレーション(信頼関係)を作れるかどうかが肝要だと思います。




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統合失調質パーソナリティ障害(シゾイドパーソナリティ障害)とカウンセリング

統合失調質パーソナリティ障害(シゾイドパーソナリティ障害の方は、自閉的で他人との関係に関心がなく、交渉を持とうとしません。
また、一人でいることを好み、喜びや怒りといった感情にとぼしいのが特徴です。

異性に対する関心も低く、生涯独身という男性も多いようです。

「統合失調」質パーソナリティ障害と名前がついていますが、統合失調症とは関係ありません。

ご参考:統合失調症とカウンセリング

このタイプのパーソナリティ障害の方ヘ最適のカウンセリング手法というのはないかもしれません。

というのも、本人は、この障害によって、生活する上で困ることが何一つ無いため、カウンセリングなどを受けに行くことはないと言われているのです。

事実、僕もこの障害の方とお会いしたことはありません。

このタイプの方は、他人に迷惑をかけているわけではないので、ご本人が困っていないのであれば、医師の治療やカウンセリングを受けなくても構わないとも言えます。

まわりから見れば、孤独で感情表現に乏しいので、「なんとかしなければ」とお感じになることもあるかもしれませんが、本人が苦しんでいないのであれば、治療は必要なく、ご本人の特性に合った生き方なり仕事なりを選択すれば良いということになります。

「障害」と名がついているからといって、必ず治療しなければいけないという訳ではないということです。



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妄想性パーソナリティ障害とカウンセリング

妄想性パーソナリティ障害の方は、猜疑心が強く、嫉妬深いとされています。
また、他人を信用できないので、社会に溶け込むのが難しくなっています。
自尊心が高く、闘争心も強い傾向があります。

残念ながら、このタイプのパーソナリティ障害に有効なカウンセリング手法は、見当たらないようです。

僕も、本を読んだり、ネットで調べたりしましたが、あまり有用な情報はありませんでした。

また、僕自身もこのタイプのパーソナリティ障害の方にお会いしたこともありません。

ただ、わずかながら、ヒントも見つかって、それは「認知行動療法」と「力動精神法」により、考え方のゆがみを正していくというものです。

なので、このタイプの方が、僕のところへ来たとしたら、まずは、本人の主張をあるがままに伺い、信頼関係を作ることから始めるとは思いますが、その上で、その考え方の正当性をご本人一緒に、よく考えてゆくことになろうかと思います。

自尊心が高いので、間違ってもその妄想を否定してはいけないと思います。

そして、その妄想をある程度、受け入れながら、

「なぜ、そう思うのか?」

「他に考え方はないのか?」

「あなたが、そのように疑うことで、仮にそれが事実だったとして、何が得られるのか?」

などについて、じっくり話合うことになろうかと思います。

ただ、難しいのは、こういうタイプの方は、容易に他者の考え方を受け入れようとしないことがあることです。
他者の考えが正しいと内心気づいても、それを受け入れることは、自己矛盾を認めることであったりして、激しく拒否されることがあるのです。

だから、カウンセリング初期に、信頼関係を築く(これを業界では「リレーションをつける」といいます)ことが大切ですし、その後も、決して「説得する」ようなカウンセリングや本人の矛盾を指摘するような発言は行わないようにするべきだろうと思います。

パーソナリティ障害の特徴の多くは、年齢とともに徐々に軽快することがわかっています。
だからといって放置しておいてよいとは思いませんが、周囲の方は、あまり短期的にものを考えないようにした方がよいように思います。

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tag : カウンセリング パーソナリティ障害

パーソナリティ障害とカウンセリング

今日から、何回かにわけて「パーソナリティ障害とカウンセリング」について書いていきたいと思います。

人間には、それぞれ固有の考え方や行動パターンがあり、通常はそれは「個性」ということになるのですが、その個性が、常識の範囲をはなはだしく逸脱しており、社会生活や会社生活、日常生活、家庭生活に支障をきたすようになってくると、もはや「個性」とは言えず、「障害」ということになり、そのような状態をパーソナリティ障害といいます。

この障害は、従来は「人格障害」と呼ばれていましたが、偏見的なニュアンスが強いということで、「パーソナリティ障害」と呼ばれるようになりました。


パーソナリティ障害は、以下の3群10種に分類されています。

A群:風変わりな信念や習慣を持っている
①妄想性パーソナリティ障害
②統合失調質パーソナリティ障害(ジゾイドパーソナリティ障害)
③統合失調型パーソナリティ障害

B群:感情の混乱が激しかったり、不適切だったりする
④反社会性パーソナリティ障害
⑤境界性パーソナリティ障害
⑥演技性パーソナリティ障害
⑦自己愛性パーソナリティ障害

C群:他人との関係に不安や恐怖心を強く持っている
⑧回避性パーソナリティ障害
⑨依存性パーソナリティ障害
⑩強迫性パーソナリティ障害

パーソナリティ障害の治療はカウンセリングを含む心理療法が中心となりますが、抑うつ状態や不安をともなっている場合には投薬治療も行われます。

パーソナリティ障害の方への対応は、それぞれのパターンにより異なってきます。

当方はカウンセリングルームですので、これらのパーソナリティ障害とカウンセリングの関わり方について、次回より書いていきたいと思います。


tag : パーソナリティ障害

プロフィール

「こころケア」カウンセラー平山靖高

Author:「こころケア」カウンセラー平山靖高
神奈川県川崎市中原区でカウンセラーをやってる平山靖高といいます。
1960年代の生れで、1980年代に早稲田大学を卒業後、富士通に就職。2014年に富士通を退職し、2年間バイトをしながら、カンセリングや心理学を学び、2016年7月にカウンセリングルーム「こころケア」を開業し、現在に至る。
離婚経験があり、現在は独身。ちなみに子供はいません。
詳しい自己紹介をブログ本文に載せているので、是非ご参照下さい。


ビール,音楽(最近のお気に入りは米津玄師のLemon),韓国旅行が好きです。

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